2012年11月30日金曜日

痛み、食事、睡眠について(11月下旬)

食事
健康な人と変わらない食生活を送っている
体調が悪くても空腹になり、食べたいと欲するのは嬉しかった
衰えた消化器官は満腹に対応できない事がわかった
肉などの消化の悪いものは刺激を与えるので控えていく
摂取量は腹8分に決めた
先人の言う事は正しいものが多いと感じる
来月から長期戦に持ち込む為に今迄の経験で食事を構築していく
論理的な考えも必要だが、体が何を欲しているのか耳を傾けながら調整していく

水分

水分の総摂取量は変わらず
寒くなってきたので意識付けないと水分の摂取量が減ってしまう
肌のかさつきや便で判断がつくようになったが、排便の基本の水分補給を疎かにしないようにする

体重

上旬に増えた体重は維持できた
カロリーを多目に取り更に増やそうとしたが、消化器官の疲れか自力ではできなかった
一応クリアできたと評価する

排泄

排便は問題なし
クリアできた
激痛が走った後と抗癌剤の投与後の尿は赤黒い
他の時は薄い黄色の尿になる

睡眠

風邪がこじれないように一人で寝るようになった
体調を崩してからは眠たくてたまらなかった
会社に行って話しをしていても気を抜くと眠りそうになった
風邪が抜けてくると、肝臓付近に感じる熱い痛みで、眠気が限界にならないと眠れなくなった
明け方まで起きている事が多く、バランスが崩れているように思うので打開策を考えねばならない
目覚めが悪く、呼ばれているのはわかるが、声が凄く遠くて夢の中にいるような日が続く
この状態の時に手首の脈をはかると大丈夫かと思うほどに遅い
まさかの冬眠!?(T(ェ)T)

痛みと不快感と薬

慢性的な痛みは更に和らいできたように感じるが、肝臓付近に感じる鈍痛は無くならい
ここに何かあるのは間違いないが、事実を知るのが少し怖い
食後の激痛は無くなったが、何を食べても腹8分以上になると鈍痛が始まる
牛肉や天ぷら等の消化に手間取る物は翌日に腸が痛む
電光石火のような激痛や痙攣を膵臓・肝臓・腸で感じる事が何度かあった
今回は風邪と抗癌剤の副作用を抱えていたので、複雑過ぎて原因が解明できず悔しい
内臓が痙攣する痛みを久しぶりに体感して堪えたorz
激痛が走る度にCA19-9が高値にあった時の痛みを思い出し怯えてしまう
薬は5FU関連の薬・吐き気止め・アスピリン・抗生物質(クラビット500mg*3回)以外は服用しなかった
痛み止め目的での服用は無し

新しい問題点

抗生物質の副作用で急激に腹が張り、圧迫されて消化器官の動きが鈍くなり苦しかった
FOLFIRINOXによる骨髄抑制も要因にあると思うが、根本的に体力が無い事がわかった
立ち上がって10歩程歩くと力が抜けて座りこんだり、切れかけの電球のように視界がゆっくり点滅する事が何度かあった
目眩がして横になる→眠気は無いのにいつの間にか寝ている(気を失った?)→娘が泣いて(多分、玩具を取れと言っているのに言う事を聞かないから)起こそうとするが反応せず、家族が慌てて私を起こす事が1度あった
声掛けされているのはわかっているが、声が遠くてよく意味が理解できず、娘の泣き声もどうでもよくて面倒くさく感じた
娘の泣き声を聞くと居ても立っても居られない私が、どうでもいいと感じた事は本当にショックだったorz
この2週間は棺桶に片足を突っ込んでいる気分だった
風邪ですらこの状態と考えると恐怖心を抱いた
大丈夫なのかw

娘ちゃん

子供の集まる場所で、自分より幼い子や同じ大きさの子の頭を撫でていた
抱いていると、私の頭も撫でてくれたり、胸をトントンと叩いてくれる
私が自分の携帯を少し貸して、とお願いをしても、強く掴んで離さず跳ねながら泣いて怒る癖に、子供の集まる場所で自分が遊んでいる玩具を無理やり取られても泣く事はせずあまり気にしない素振りをするようだ
甥っ子との関係を見ていても、自分が下の立場だと認識しているようなので、人付き合いは問題なく構築できる事がわかり、複雑な気持ちだが安心した
/引用:優しいそぶりずるいでしょ、ねぇ、君のトラップため息がでちゃう:MEGU・TRAP
11月19日(月)20:30頃に初めて歩いた!!
とても得意そうな満面の笑顔で、勇気を持って二歩、三歩と足を前に出す姿が格好良すぎて眩しかった(TдT)拍手しながら褒めてあげると調子にのる
これを堺に成長のペースが更に加速して、顔が大人っぽくなってきた
廊下に出るのが不安で一人では移動しなかった彼女が、体調を崩して別室で眠っている私の所に一人で来るようになった
22日に寝ていると抗癌剤で黒くなった私の指先を触りながら見ていた
何を思って眺めていたのか真意はわからないが、違いに気付ける事に成長を感じ、嬉しくて頭を撫でた
少しでも早く、抱える厄介な問題からおさらばして、彼女が望むだけ抱っこをして指差す方向に連れて行きたい

/Kormac - Wash my hands


あとがき
今回は反省すべき点が多くあった上に、風邪で体調を崩してナーバスになってしまった
相変わらず新しい問題が次々と湧いて退屈をしない日々を過ごしているが、もう普通の体と心ではない事を嫌になるほど突きつけられた
体調が良くなっていく事に胡座をかき、自惚れて余裕をかましていたのかもしれない
風邪ですら命取りになる事を認識した
自力で排便の改善に力を入れ続けた結果、時間は掛かったが思惑通りに、消化器官を筆頭に体全体が少しずつ回復してきている手応えを感じた
FOLFIRINOXによる改善点は数えきれない程あり、特に感じるのは腫瘍による圧迫と痛みの軽減だ

体が回復していくと同時に、緊張感が薄れて精神面の弱さが表立ってきた

私はあまり表情が豊かではない方だと思うが、寂しそうな表情をしている、と指摘されてショックを受けた
少し前迄は自分で見ても本気な目をしてるように感じたが、最近はやつれて覇気の無い目をしている
かなり軽減されたとは言え、体に感じる不快感や痛み、抗癌剤による疲労、先の不安に対し、自分では気付かないストレスを溜め込んでいるようだ
解決しようと考えたが、孤独感の一言に尽きる
これについては言及しない

持っていた服の9割が着れなくなり、普段着はサイズが合いそうな方々に譲ったが、スーツはサイズが合う人がいないので全て処分した

スーツを処分する時に悲しみか怒りかわからない感情を抱いた
後の事を考えて生きる以外の欲は無くなっていたが、最近は食欲と物欲が湧いてきて洋服等を買いだした
これでデートができそうだ
一歩前進

オセンチな事を考えても仕方がない

明日の事を思い煩うな、今日の事は今日で足りる、の精神で少しの間を乗り切ろう(´Д`)

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2 件のコメント :

  1. 肉が消化が悪いということはありませんので、積極的に摂って下さい。
    動物性蛋白質が不足すると、体力が一気に落ちます。
    植物性蛋白質はアミノ酸スコアが100でないものが多く、それらは体内で蛋白質として充分に機能しないのです。
    脂は消化が悪いので、霜降り肉とかバラ肉、鶏もも肉などは避け、赤身肉(牛豚のもも肉やヒレ肉)や鶏胸肉、鶏笹身などを選んで下さい。
    なお、野菜は思いのほか消化が悪いものが多いですから、よく調べて繊維質の少ない物を選択するか、調理法を工夫して下さい。

    私の居る機関では、肉断ちや食事療法(食餌療法ではなく、玄米菜食等)をして治療に耐えうる体力を維持できなくなる患者さんが多かったので、上記のような栄養指導をしたところ、治療成績が向上してきている実感があります。

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    1. 匿名 様
      参考になるコメントありがとうございます。
      膵臓癌患者は症状が進むと、何を食べても激痛が走る悩みを抱えます。
      試行錯誤しましたが上記の状態の時に摂れる物は流動食に近い物が多く、ある程度の回復が無いと肉を摂る事が難しく感じました。
      流動食を摂り続ける事による腸の弊害は回復に時間を要しました。
      こういった場合はミンチ状の物が好ましいと思いますが、これすらも消化の負担を感じて肉の摂取が厳しかったです。
      私は代用で魚(特に脂身のあるもの)を取り入れましたが、肉のエネルギー量には到底敵いませんでした。
      膵炎患者向けと同等の食事を取り入れておりましたが、量が食べられない悩みがあり問題の解決には至りませんでした。
      貴方様のいらっしゃる機関で、このような症状を抱えた者達へのメニュー等がありましたら教えて頂けないでしょうか?

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