2013年5月30日木曜日

太陽に花束を / 49日目-56日目

5/23
膵液用のドレン駅の検査結果が良いので、腹の中への注水を終了し、生理食塩水の点滴、輸液ポンプ、バキューム用の機械を夜に取り外した。
夜の回診時に、医師(天使君)から食事もとれているので、フェンタニルの痛み止めを外してもいいなら、いつでも首のCVを外してもいいよ、と言われたので、翌日に抜いてくれとお願いした。
安全第一。
シャワーを許可されたので、早速シャワーを浴びてみたが腹のパイプが気になって、気持が良い気分ではなかった。
シャワーから出ると体中がカルキ臭かった。

食事は腹七分で、常食している物を取り入れていく事にした。
摂取カロリーを気にし始めたが、まずは普通の食べ物が問題なくとれるようにならなければ(;´Д`)






5/24
朝の回診時にCVを抜いてもらった。
入れる時は大袈裟だったのに、抜く時は作業に気が付きもしなかった。
これで体に繋がっているものは無くなった。
超自由。




機動性の確認に1階のタリーズで飲み物を買って、病院の隣にある公園に出てみた。



公園に一歩入って左右確認。凄く嬉しくて笑顔になった。
座って飲み物の写真を撮っていると、何してるのっ、と男の人に肩を叩かれて声を掛けられた。
凄く驚いた(;´Д`)
HCUにいる時に仲良くして頂いてた看護師の一人だった。
退院したら遊ぼう、と約束をして、少し雑談をして別れた。
女性の多い職場に男性が入ると女性化するのだろうか。




夜の回診時に外科医達とPCの話題で少し盛り上がる。
翌日の夕食から通常食に変更する事がキマった。
外科の主治医と私はPCの選択で同じ道を辿っているようだ。
物の価値観が似ている人が担当してくれていて良かった。



冷やし中華は麺を半分、具材は全て食べた
右下の細巻きは翌朝に回した

5/25
夕方に先輩夫妻が見舞いにきてくれた。
先輩は相変わらずで、奥さんはますます綺麗になっていた。
お菓子をもらった。
ラムネ(^ρ^)あ(^ρ^)り(^ρ^)が(^ρ^)と(^ρ^)う(^ρ^)


夜の回診で、週明けに膵液のドレンを確認して、問題が無ければ月曜日に腹のパイプを外しましょう、と言われた。
医師(天使君)に退院したいのだけど◯日は可能ですか?、と言うと、いけるでしょw、と言われた。

回診後に外科の主治医が一人で来た。
術後の大変な時期にこのような事を話さないといけない事が非常に残念ですが、術後の抗癌剤はどのように考えていますか?と言われた。
肝臓と膵臓のどちらへも抗癌剤を使わないといけないと思っている事、抗癌剤を受けていた病院がTS1をプッシュするのであればがん研で治療したい事、別の案を提案してきたり私と同等の考えであれば、今迄と同じように経過観察はこちらでお願いしたいと伝えた。
複雑な治療をしてきた訳ですから判断が難しいと思いますので、私達もカンファレンスを行い、提案できる事を相談したいと思うと言われた。








5/26
特筆すべき事は無し。
1階のエスカレーター横にある階段で運動をした。
ベッドをフラットにして、体を横に向けて好きな姿勢で寝る事ができるようになった。
退院すると電動ベッドとお別れになるのが悲しい。
帰宅したらお気に入りの一人掛けソファーにいる時間が増えそうだ。





白米は殆ど食べる事ができない。
すぐに満腹になるのでおかず優先で食べているが全体の半分しか食べる事ができない。

5/27
朝の回診時に腹のパイプが抜かれた。
抜く時の医師(天使君)が凄く嬉しそうだったw
私も嬉しかった。
体に何もささっていない(^^)(^^)(^ρ^)

昼間に妻と娘ちゃんが来た。
娘ちゃんが自己主張するようになっていた。
もう少しで会話ができそうだ。
途中でレントゲンを撮りに行った。

夜の回診時に外科の主治医と天使君の3人で今後について話し合う。
主治医からは、当院のカレーを気に入ってくださっているようで嬉しいです、と言われた(;´Д`)いつの話だ。
入院しても改善されなかった肺の問題をクリアする為に、胸水を明日に抜く事になった。
他にも上半身に痺れを感じたりしており、胸水を抜く事で解決するかもしれないと考えた。
腹水の量とリスクを天秤に掛けると抜かない方がよさそうだが、折角なので入院している間にチャレンジしてみる事になった。
木曜日の血液検査の結果が良ければ希望日に退院ができそうだ。

20時45分に1階に降りてタリーズ前からホールを抜けて入り口まで約200Mを走った。
日頃の運動の成果??余裕。
腹の穴が塞がったら筋トレを始めたい。
煙草を吸わないせいか、走った後の胸の圧迫感が少ない。

昼食の写真が無い(;´Д`)



白米は諦めた。おかずは殆ど完食ができる。
肉を食べても体が痛くないのは素晴らしい。
血液検査の結果は、これだけボロボロながらも基準値県内で良好だ。


5/28
逢引きをした(^ρ^)
お誘いありがとうございまいた!!!

胸水を抜いた後にシャワーは無理そうなので、午後一でシャワーを浴びた。
まだ腹の穴から膿のようなものが出ているので、シャワーで洗い流して綺麗な状態を保つように指示されている。

15時過ぎに胸腔ドレナージの処置をする為に、お気に入りの看護師が処置室へ案内してくれた。
座った状態で点滴棒のような物を両手で持ち、背中に局部麻酔をして、二段階の押される痛みがあると、水が滴る様な音が聞こえ出した。
その後すぐに、発汗を始めて、目の前が白くなりだして、ふらついて自立しているのが困難になった。
血圧を測りながらの処置だったので、100から90、60と下がっていく血圧と状態の悪化が比例していて面白かった。
胸膜ショック??で血圧が低下する事があると言われた。
始めて見た症状だ、と医師(天使君)は少し嬉しそうな感じがした(´Д`)
お気に入りの看護師が少し慌てていて萌えた。
ぴったり1リットルを排出された液体を見ると、乳白色でミルクセーキのような色をしていた。
(汚物なので画像はもっと読むに貼る)
色から判断するとそんなに心配する事が無さそうだ。
胸水を1リットル抜いた後は、呼吸の苦しさがなくなり、深呼吸で体中に空気を送る気持良さを久しぶりに味わった。
同時に、においにも更に敏感になり、今までより感じるにおいが増えた。
汗を拭いてもらって病室まで付き添ってもらった。
寝ても苦しくない。
最高。
超調子良い。

完食してやったぜ(^ρ^)

お気に入りの看護師に教えてもらった。
これ+ベリー食(;´Д`)
せっかくなのでオーダーしてみた。

食事は前日と変わらず。
一日に便の回数は5回程で安定した。


5/29
特筆すべき事は無し。
夜に珍客あり。


どちらか選べずに2つ買ってしまった。
が、すぐに2つとも完食した。
たけのこの里かな。
食事量、排泄回数変わらず。



5/30
朝の採血が終わって朝食を味わって食べた。



昼前に医師(天使君)が来て、血液検査の結果は良かったです、予定通り明日に退院しましょう、一応後でレントゲンを撮ります、と言われた。
5月上旬から半ばにかけての退院予定だったが2週間ずれこんでしまった。
しかし、腹の中を丁寧に洗浄できた事と、傷口が治りかかっている状態と、食事は少なめながら普通食を問題無く食べる事ができるまでにリハビリができたので良しとしよう。

昼食を食べ終わって休んでいるとレントゲンに呼ばれた。



レントゲンが終わってベッドに戻り、いつでも帰宅できるように片付けをした。
やっと集団生活が終る。
早く帰りたい。
もう懲りごりだorz

お気に入りの看護師から最後のラブレター??(´・ω・`)

注意事項の脱力感wwww主治医wwwww

入院した時は厚着だったが、ランニングシャツに薄手のパーカーで十分になった。

夜の回診時に腹の傷が塞がっていない事を理由に入院を延長するか、このまま退院するかの話になったが、火曜日に診察に行き、炎症反応が無ければ様子見しようとなった。
酒・煙草は傷が落ち着くまで絶対に駄目だ、と医師(天使君)に念押しをされた。
その後にHCUの看護副部長??の男性が訪ねてきれくれて雑談をした。
明日の退院前に寄ります、と伝えた。

夕食を済ませて来客を待つ。


プレゼントが届いたwwwwwwwwwうはwwwwwwwwww

伊達男!

今日は雨時々曇りだけど、見る物が全て眩しかった。
目の前は開けた。
間もなく自由だ('A`)y-~

/Fenech-Soler - Golden Sun


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この先、人によってはグロ画像。
注意。


2013年5月22日水曜日

ジャンキーの生き抜く力 / 37日目-48日目

5/11
相変わらず下痢に悩まされ、気が狂いそうな一日を過ごす。
奥の手は使いたくない!の一心で耐えていたが、そろそろ限界になりそうだ。
食べる事は内容に気をつければ問題は無いが、水分は何でも受け付けないようだ。
下痢を我慢する為に、尻の穴に力を入れるだけ、そのしっぺ返しがある。
トイレにいっても全て全開開放で、ただ時間が過ぎるのを待つだけだ。
意識を飛ばしてここにあらず、犯される、という表現が正しそうだ。
医師に頼んで、ビオフェルミンR、タンニン酸アルブミン、アドソルビンを処方してもらった。
飲むとすぐに下痢がおさまったが解決には程遠いようだ。
医師にも明朝まで様子見をして、次のステップを検討しようと言われた。
食事について相談をした結果、様子を見てベリー食をとることになった。
ベリー食を選んだ決定打は、あまりにも病院食(3分-5分粥)が口に合わない為だ。
一日3食、自分が好きな物を注文できる。
最初は1食ずつにして、自分の食べたい物をコンビニ等でプラスする事にした。

お気に入りの看護師が印刷してくれた。
これは愛でしょwwwww

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5/12
朝の回診が終わって、薬を飲む為に水を飲むだけでトイレに駆け込んだ。
あまりにも下痢で腹が気持ち悪くて、上のお口からもリバース、ゲロッタ!!ゲロゲロ!(違うかw)
その後にベッドに座って放心していると、目の前が何重にも見え出し、発汗、意識が遠のき出した。
これは低血糖キタ━(゚∀゚)━!、と思い、ナースコールで看護師を呼ぶと新人が現れた。
ベタな質問から始めたので、体温測定をしているから、血糖値の測定器と血圧計を持ってきてくれ、ベテランの人に低血糖と言っている、と伝えてくれと頼んだ。
血糖値は41で低血糖と判断され、ベテランの看護師から、経口摂取は可能か?、無理なら点滴もある、と言われて、経口摂取する旨を伝えた。
すぐにブドウ糖2袋(1袋2錠入り)を渡されて、ラムネみたいで旨いなぁと思いながらボリボリ噛んで食べた。




10分程で落ち着いたので、1階のコンビニにレスキュー食材と、ハーゲンダッツのバニラを買いにいく。
途中で少し下痢が出たようだが、それすらどうでもいい下痢プロ('A`)y-~

病室に戻る前で医師(天使君)から声を掛けられた。
調子はどう?、と言われたので、低血糖を起こした、膵臓が健康になって来た証でしょう、もうこの点滴の中のインシュリンはいりませんね、と下痢を漏らしたまま立ち話をしてベッドに戻った。
立ったままハーゲンダッツをかきこみ、下痢上等でポカリスエットを流し込んだ。
看護師が来て、血糖値を再測定するが61であまり改善されなかったので、更にブドウ糖を2袋食べた。
この後に腹が捩れるような痛みを感じて、数十分トイレに篭り、生まれてきた事を後悔した。
腰が抜けたような状態で魂を開放して、吐き気を催しながら下痢をする生活にうんざりした。
トイレから出た所で待ち構えていた看護師に血糖値を再測定されると106だった。
具合が悪そうという事で、医師(天使君)を呼ばれ、アヘンチンキをください、と医師に頼んだ。
また己の発する苦痛に耐える事ができず、医師と麻薬に自分を売り飛ばしてしまったorz
茶色で少し苦い5mlの液体を飲む事で、10分程で下痢と腹痛が無くなった。
入院する前にアヘンチンキについて調べていたが、これ程迄に効くとはwwww

薬というものはどんなものであれ、作用があるものは副作用がある。
効果が強くなればなる程に、代償もどんどんと高くなる。
悪いお薬遊びをした事がある、大きなお友達なら身にしみているでしょうから、ブンブン首を振って頷く事でしょう。
オキノームを止めた理由は、自分の体の訴えに全く気付けなくなる事を懸念してからだった。
これ程に怖い副作用はない。
同時に感じるダウナー独特の気怠さ。
利点は下痢と腹痛が止む事と、腸全体の動きが遅くなる為に食べた物を下さない為、時間をかけて消化ができる=吸収率が高くなる。
膵臓癌発覚時に下痢症状があった時にこれを知っていれば、もう少し方向性が変わっていたかもしれない。

この後に妻に頼み込んだ荷物が娘ちゃんとともに到着した。
娘ちゃんを抱っこしたが嫌がられたorzorzorz
人が待っているとの事で、すぐに帰っていった。
Kさん、ありがとうございました!!!

内臓疲れで何もやる気無し。
毎日が嫌過ぎて脳は完全に目の前の情報をシャットダウンしている。
多分、内臓疲れが回復して、アヘンチンキの再キルに体が慣れるまで眠る日が続くのだろう。


5/13~5/15
食う・寝る・出す・少し動く、を繰り返して眠り続けた。
写真を撮る気も起きない気怠さ満点の毎日を過ごす。

音漏れがきになる為に、イヤフォンに戻した。
いつかの朝食
1階のコンビニでラムネ買い占めテロをしているのは私です(^ρ^)
いつかの夕食
具材の無いゼリー単品が売っていないので助かった。



5/16
日中は特筆すべき事はなし。
夕方までずっと眠っていた。

夕方に上司が見舞いにきてくれた。
久しぶりにまともな社会人と口を聞いた気がする(TдT)
二人の会話内容は以前とあまり進歩なくいつも通りだったw
話題ないのかよ!?と聞かれて、ありませんねぇwと答えるいつもの感じが嬉しかった。
お前には無いけどと言われたが、娘ちゃんと看護師達へと土産を頂いた。
娘ちゃん卵アレルギー(´・ω・`)看護師達は受け取りできず。
美味しく頂きます!!!あざーっす!!!


朝食
昼食 コンソメスープ 味濃い
夕食 りんごジュース


5/17
朝の回診時に副部長も来た。
今週に入って治りが加速しているよ、若さは凄いね!!、と言われた。
外科部長に対するイメージが少しずつ崩れていく。

食事と運動以外は寝て過ごした。


箸が見つからずorz
つゆの味が濃い。
うどんの麺はくっついている!!!!


5/18
特筆すべき事項は無し。


昼から妻と娘ちゃんが来てくれた。
上司に負けてはいかぬ、と思い、コンビニに行き、いないいないばあっ!0-2歳、という雑誌を買っておいた。
私からのプレゼントとわかるように、娘ちゃんの前で開けて渡した。
ワンワンが見えただけでテンションが上がり始めた姿に萌えた。
娘ちゃんが床に本を置いて読もうとしたところを妻が注意すると、自発的に椅子の上に置いて読み始めた!!調教されてるっ!!!仕事をまた一つ奪われた!!アウチorz


すぐにワンワンをガン見しだしたw

12階にある庭園に移動して少しだけ日向ぼっこをした。
娘ちゃんはベンチに自分で上がったり、ベンチの上に立ったりできるようになっていた。
背もたれを使って回転したりと、とても得意げそうな表情で色々と披露をしてくれた。
靴が小さくなっているのが気になった。


置物みたい。
どや顔だったww

昨日頂いた上司からの土産は全て没収されていった。
美味そうだったのに(´・ω・`)


朝食はアップルジュースだった。


肉以外は完食してしまった(;´Д`)
ココイチの牛カレーに似てるw


5/19
一日中寝ていた。

夜の回診が終わった後に、医師(天使君)から謝罪を受けた。
私は特にそこに重きを置いていなかったので気にもしていなかったが、謝る=自分達の過失を認める、と解釈させて頂いた。
結果主義の私には、間違っているとか、正しいとか、どうでもよい話にしか聞こえず、今は女性のように経過を楽しむ余裕は無い。
思い返せば、事ある毎の仕方がねえなぁという表情、オキサリプラチンに対しての質問、日々の私の観察と、この医師は患者に対して、誠意を持って接している事がわかる。
思うようにやってくれたらいい。
私は6月半ばに帰るともう決めているので、そこんとこ夜露死苦。

看護師情報:点滴の発注が変わっている。末梢神経からでも入れる事ができるものに水曜日から変更されている。




癖で七味唐辛子を入れてしまった。
お腹が凄くグルグルした。


5/20
17日から下部の画像の状態だったのでPCでネットをする気になれなかった。
食事が来ては本が乗ったままPCを移動する、戻すを繰り返していた。バカスww
薬に身体が慣れてきて殆ど元通りに近い状態で動けるようになったが、頭の回転はややマイナスのままだ(;´Д`)アヘンチンキ・・・・・・・・
やっと机を片付けて、自作のスクリプトで集めている情報を見て、巡回したり自分のブログの管理ページを見ていると、コメントが入っている事に気付いた。
大御所再来wwwwwwwww
心配する余裕があるのなら、ご自分の入院時期の記事をアップし直して欲しいデス(^ρ^)
コメントを見なかったことにして、ダラダラして過ごす。

人間、本当に嫌な事は覚えようともしないというが、それは本当だった。
エディターに残しておかないと、アヘンチンキを飲む前日の記憶すら殆ど無い。
しかも、アヘンチンキを飲みだしてからはもっと記憶が無い(;´Д`)

娘ちゃんにも早く読ませてあげたい。
来年位には読んでくれないかなw

コメントを頂いて約19年ぶりに読み返した2冊の受け方は然程の変化が無かった。
しかし、2冊ともに今だから気付く部分があり、考えさせられた部分があったので引用しておく。
夜と霧は患者の周囲の人達、意味への意思は患者本人が読むといいかもしれない。


>>夜と霧/死の瀬の谷
「バラックの仲間は次々と死んでいった。この次は誰が死に、また自分の番はどのへんかという事を各人はかなり正確に予想することができた。すなわち人々は多くの体験から、かなり確かな期日を予測しうる症候を嫌という程知っていたのである。「あれはもう長くないな」とかあるいは「この次はあれだな」とかいうことを我々はお互いに囁いたものだった。そしてわれわれは夜寝る前に虱(シラミ)を取りながら裸の我が身を見るときなど、皆大凡同じことを考えるのであった。一体この身体は私の身体だろうか、もうすでに屍体ではなかろうか。一体自分は何なのか?人間の肉でしか無い群衆、掘立小屋に押し込まれた群衆、毎日その一定のパーセントが死んで腐っていく群衆、の一小部分なのだ。」

>>意味への意思/1 
アルバート・アインシュタインの言葉
自分自身の人生を無意味に思う人は、 不幸であるばかりか、生き抜く力も湧いてこない。


朝食はアップルジュースだった。

念願のタピオカミルクティーを飲んだ(^ρ^)
コンソメスープ+1の生活を始めた。
いきなりヘビーな物を選択したが、腹痛もなく違和感なく過ごした。


5/21
朝の回診時に外科の担当医が、そろそろ首のCVを抜きたいような事を言った。
日々の採血でさえ困っているのに腕から点滴をしたくない。
これについては攻防戦が繰り広げられると思われる。
感染リスクと腕の痛みなら、感染リスクをとったほうがストレスには良さそうだ。
もう少し食事がとれるようになると栄養点滴が要らなくなるので、体に何も刺さなくてすむのだが。。
CTが立て込んでいて予約より時間が遅くなる事を伝えられる。

それに合わせてCTまで食事はお預けとなった。
久しぶりに腹が空いて不愉快になる気分を思い出した。
CTが終わって16時頃に病室に戻り、着替えをするか尋ねられたのでお願いします、と答えて、相変わらず造影剤気持ち悪いぜ、と思いながら3日前に開けて残っていたポカリスエットを一気飲みした。
お気に入りの看護師がパジャマと温かいタオルを持って来てくれたので、後は一人でやるからいいよ、ありがとう、と言ったが、久しぶりに背中を拭いてあげるよ、と上半身を拭いてもらった。
温かい蒸しタオルを背中にあてるのは心地良い。
早く温泉に浸かりたい。
退院して落ち着いたら佳松に行く。

家族に頼んだ荷物がバイク便で登場w
移動にかかる経費と労力の費用対効果を考えれば、一方通行で済む用事ならバイク便の方が安上がりだw
大田区→江東区まで2,580円、所要時間30分だった。
バイク便のお兄さんと20分程話して有意義な時間を過ごした。私の名刺を渡して、会社に復帰したら電話します、と伝えて別れたが、15分後に受領印を忘れたとライダーが戻ってきた(;´Д`)

CTの結果を医師(天使君)が病室に伝えに来た。
要点は3点ある。
1、内臓を切り取ってできた2つの隙間のうちの1つはほぼ埋まった。1つはほぼ変化がなく、2回目の手術時に膿が溜まっていた場所で、今はここまで生理食塩水の注入ホースが入っている。
2、生理食塩水をかけ続けているからか、膿か何かが溜まっている為か、隙間が埋まらない理由を探る為と、膵液漏れが殆ど止まった事から、今晩から腹にささっているドレン用のパイプを除去して、生理食塩水の注入は停止して様子見をしたい。
3、左肺に胸水が溜まっているが自覚はありますよね??外部から針を刺して抜いても良いと考えられる量(1L)なのですが、どうしますか?と、言われた。1,2については安全第一で任せると伝えた。
3については症状を説明した後に、前回に片肺が潰れていると言われた時から想像がついていた。手術前からの一過性のもので、入院前はドレナージせずに対処をした。
今回手術をした事による炎症で加速しているだけだと思っているので、経過観察をして必要であれば、利尿剤で様子見をしたい、と伝えた。

その後、夜の回診時に腹にささっているパイプのケースの中に入っている1本(ドレン)を抜き、バキューム用の機械が取り外された。生理食塩水注入の点滴と輸液ポンプも取り外された。
肝下面まで入っているパイプはドレン用として残される事になった。
これで、バッテリー切れの音でそこらの看護師がすっ飛んでくる事もなくなるし、エレベーターに乗る時、段差がある場所も躓かなくてすむだろう、看護師も滅多に見た事が無いというこの機械ともやっとおさらばだ、と思いながら一連の作業を眺めていた。
記念に写真を載せておく。(最下部のもっと読むで見る事ができます。)
明朝の回診時まで様子見する事になったが、パックが面白くて触っていると、パックのエアー抜きボールが押し込んだまま戻らなくなり、解体するとお腹の水がピュッとチューブに入り込んできた。チューブの中を見ると膿かゴミかわからないもので埋め尽くされている(;´Д`)
何かやばそうな事をやってしまったようなので見なかった事にした。
明日の朝の回診が楽しみだ。
体温・血圧・酸素濃度・血糖値(連日平均125)の測定が終わって、しばらくすると夕食が運ばれてきた。


バームクーヘンを追加した。

食後にどれ位の機動力を得られたのか、12階の中庭まで散歩に行ってみた。
これなら買いに行こうと思えば、信号と段差を超えて外のコンビニまで煙草を買いにいけるぜwwエイエイww
各機材の向きを調整してカスタマイズ終了。
これで1時間-1時間30分は自由に動き回れそうだ。


スターウォーズにでてきそうだ。
暗黒面wwwwwww


5/22
朝一の看護師の検温時に、内科の担当医が同室の別の患者を訪ねてきていた。
この人は声のトーン、トークテンポとリズムですぐにわかるw入院して一度も挨拶をしていないので、いつかはと思っていたが、少しカーテンが空いていた私のベッドスペースを覗きこんできて、◯◯さんもう少しだね、がんばって下さい、と笑顔で言われた。
また頭を悩ませると思いますが、内科に移ったら宜しくお願いします、と言ったら苦笑いをされたw
その後に、昨日オイタしてしまったパイプから看護師が詰まっている物を抜いてくれた。
質量にして5mm立方位の、白と黄色のドロドロとした膿のようなものだった。
これをそのまま今日の排液検査に出してアミラーゼ値をとるようだ。
生理食塩水を排出していたパイプからも、同等の物が若干溢れていた。

朝食はオレンジジュースのみ。

毎朝8:30-9:00頃は院内をウロウロしているのだが、おやつと夕飯を買いに寄ったコンビニで、メガネをかけたマスク姿の可愛らしい女性に声を掛けられた。
1stコンタクトはよく聞き取れず、商品の事を聞きたいのかと思い、何かお困りでしょうか?、と聞き返したが、大丈夫です!?、と魚のように一瞬でどこかに消えた(;´Д`)
2ndコンタクトがありこれもよく聞き取れず、何でしょうか?、と聞き返すと、生存競争の方ですか?、と聞かれたΣΣ(゚д゚)
一般人(と言ってもPSHをぶら下げていたのでお仲間だろう)からの初コンタクトキタ━(゚∀゚)━!
こんな風貌なので声掛け辛かったでしょう、よくわかりましたね、と言うと、握手を求められ、頑張ってください、と言われて、彼女は風の様に去っていった。
勇気ある??行動ができる面白そうな人で、電話番号とか聞きたい事があったのに。。ギギギ。。。
1stコンタクトの後に少し離れた斜め左後方から男性が女性の行動と関連付いた質問をしていたので、単独ではなかったのかな。。と思う事にして諦める事にする。
マスクもしていない、大きな機械もない、写真とは違う状態の私をよく見つけたものだと感心しますw
声掛けしてくれて、ありがとうございました!!!!

昼前に医師(天使君)が来た。
直近のアミラーゼ値と比較して4000倍に跳ね上がってしまった。
よって、機械をまた取り付けて、水を注入して排出する方法をとります、と言われた。
また逆戻りだ(;´Д`)
なかなか思う通りには逃がしてくれないものだなぁ。。
今日の検査に出した物に原因があるのではないだろうか?
今まで物質のみを検査に出した事がないぞ、シリンジで引いても水滴しか引けないのは水液が漏れていないに等しいからでは?、と思いながら、今からオペがあるからその後になるけど待っていて、と言われたので医師を見送った。

肉も少し食べてみた。腹7分、ちょうど皿の7割でやめておいた。食後の胃もたれはなし。
肉を食べた為か、お腹がグルグルと音を立てていた。

夕方に透視室で、膵液用のドレンの設置と排液検査と抜糸をした。
抜糸でこんなに痛いと思ったのは始めてだ。
数が数だけに糸をバチバチ切られるのが苦痛だった。
毎週この透視をしているが、先週と比べて隙間が無くなっている。
造影剤を流しこんで体を傾けても殆ど変化が無い。
もう1つの奥にある隙間も明らかに変化があるので、もう暫くですね、良かった、と言われた。

病室に戻ると、ドレン用の機械、生理食塩水、輸液ポンプを再度取り付けられて、輸液はビーフリード500mlに変更された。
またお腹のパイプがグツグツと音を立てだした。うんざりだ(;´Д`)
医師(天使君)からは、ドレン設置前の排液検査は良い数値が出ているので、この機械は2-3日で外すかもしれないが念の為に続けておきましょう、と言われた。


お帰り、私のLadybug.

その後の回診時に他の医師からも、先が明るくなってきた、あと少しだから頑張ろう、という言葉が出たり、非常にポジティブな意見が多く、良い結果を得られていると思う。
やはり少量でも口から食事をとって、少しでもいいから動いて、よく眠る事が一番の薬のようだ。


マフィンを1個追加した。残りは明日の朝食。

娘ちゃんに靴を買ってあげたのが届いたようで、早速履かせた写真を送ってくれた。
超いい笑顔。
私とお揃いのPUMA。
彼女にとって2サイズ目のPUMAだ。

このまま順調に行けば、今まで得た情報から推測すると、2週間から3週間で退院できるはずだ。
自分に何ができるかを考えて、出来る限り回復に役立つ事をしていきたい。
アヘンチンキを使えば多少カロリーが高い普通食でも摂取可能だと思うので、食事量を調整して、熱が通った野菜を主体にして、消化の練習になるような物を選んでいく。
現在の薬は下記だが、3ヶ月以内にアヘンチンキだけにする事を目標とする。
ガスモチン毎食1錠、リパクレオン毎食4錠、ビオフェルミンR毎食1錠、アヘンチンキ毎食10ml、
この為に薬剤を再度調べておさらいをして、何かに代替えしていこうと思う。

一昔前なら運が悪ければ死んでいる状態だろう。
医療技術と対応の早さに驚かされるばかりだ。
内臓を少し失い、薬漬けのジャンキーになってしまったが、長くて暗いトンネルから間もなく出る事ができる。
癌という自分が発するものから逃れる事は許されないだろうが、目標を立てて毎日を有意義に過ごしていこう。
必ずどこかに起爆剤があるはずだ。
そこに早く辿り着きたい。

/hide with spread beaver - Pink Spider ピンクスパイダー 歌詞 15年です兄貴。ウッス!


私の翼を使うがいいわ、スパイダー。
飛び続けるつらさを知らないあなたも、いつか気が付く事でしょう。
自分が誰かの手の中でしか飛んでいなかった事に。
そして、それを自由なんて呼んでいた事にも…。


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この先、人によってはグロ画像。
注意。