2012年9月30日日曜日

痛み、食事、睡眠について(9月下旬)

食事
肉と油を除いた、通常食が主流
TS-1服用中は匂いに敏感になった程度で、生臭さを感じる物は避けるようになる
TS-1を休止して約24時間後から食欲が出て、摂取量が少し増える
野菜ポタージュスープ、コーンポタージュスープ、お茶漬けなら一人前より多目にとれる
体が肉を欲するので、焼き鳥を食べるが撃沈した
脂身がない鶏肉や魚ならいける

水分 
アクエリアスの休止は継続中

摂取量は変わらず

三重のミネラルウォーターを飲んでいたが、生臭く感じて飲用には使わなくなった
ウォーターサーバーの水(長野)が主流になった

体重
体重の減少が再開して、サポートラインを割った
ペースが早くて元に戻せない
5月から25kg減って、着る服が無くなってきた
お尻の肉が無くなり座っているのが辛い
まだ見た目は健康に見える
一日の摂取カロリーと、体重の減少が比例しないので、栄養が吸収できていないと判断する
ウィダーインゼリー等の補助食品の再導入と、栄養素が高く吸収率を高めるプロテインを導入して、一日の基礎代謝量の半分はとりたい
この手の物が好物な人に聞いたところ下記を紹介される
ウイダーマッスルフィットプロテイン

排泄
TS-1に変更してから多少の便秘と下痢はあったが、体が辛い程ではない
朝食時のポタージュスープ→野菜ジュースの温冷コンボで簡単にクリアできる
排尿時の違和感は無くなった
相変わらず夜は頻尿で、赤茶色と濃い黄色の尿が続くが少し薄くなってきた
TS-1服用期間終了から2日目から排便は通常に戻り調子が良い

睡眠
4-5時間眠り続ける事ができるようになってきた
体調が悪いと、2時間毎に尿か痛みで目が覚めて、30分~1時間は寝付けない事がある
半々位

痛みと薬
背中と腰に慢性的な痛みはあるが、ストレッチやマッサージで血流をよくするとクリアできる
体性反射の為か背中の張りが凄く、いつもマッサージ師に驚かれる
食後や睡眠時に膵臓を中心に激痛、以前ほどではないので30分程我慢して気合で乗り切る
膵臓が腫れているように感じる事が増える、押すと激痛が走る、炎症???
倦怠感は相変わらずだが、ジェムザールの時よりは状態が良く、全く動けないという事は無い
TS-1に変えても痛み止め等は飲まないスタイルでいたが、胃痛が出たのでTS-1服用前に胃薬を追加
痛み止めは、夜中に一度だけオキノームを服用(体の中を虫が這いずるような痒みから、噛み続けられるような痛みに変わった)
食べた物が悪かったと思われる(脂身のある焼き鳥)
麻薬系の痛み止めを服用していないが、感覚が鈍っているだけのような気がする

前回の問題点
肝臓に激痛、貧血、尿の問題
検査を行い医師と意見交換をして、薬での治療とステントを検討したが、今後の抗癌剤治療を優先して様子見をする事にした
問題点のある箇所にステントを入れる事による、弊害や縛りは頭から抜けていたので、今後は3重チェックする
10/3、10/4の結果を持って治療方針を固める
症状は徐々に改善されているが、オキノームを飲んだ翌日に肝臓へ刺痛が走る
肝臓の本を読むが改善策が見当たらず、しじみ汁を飲み、白米を多目にとる地味な作戦で凌ぐ
もっと効率的な方法を探そう

新しい問題点
会社でマスクが無い状態で多数の人と接触、子供もどこからか風邪をもらってきた
どちらか原因かわからないが、風邪を引いてしまい体調を崩す
インフルエンザと同じような症状で動けない日が続く
なかなか治らず、症状が改善されない
鼻と喉の炎症が酷く、一度ロキソニンを服用した
#9/26、9/27と春ウコン5g/dayを添加剤にチョイス、急速に回復を始めて9/29AM全快、信じるものは救われる

TS-1
服用を開始して4日目から、眠気・下痢・便秘・頭痛・食欲不振・倦怠感・血中濃度が高い時と離脱時に痛みを感じるが、日常生活が著しく損なわれる程では無かった
11日目から肝臓の痛みや腫れを感じだす
体温は標準値36度前半だが、TS-1を服用すると36度後半~37度台前半で体温の上昇は穏やか
ジェムザールと比較すると、体調の戻りはかなり早い
体感してみると第一線の武器としては頼りなく感じた
後方部隊に移動して、ジェムザールとの併用に残した方が賢明と判断する
結果論だが、手術不可能と診断されて、標準治療を選択するのなら、TS-1で1カ月ほど抗癌剤を経験して、体調を見ながらジェムザールに移行、生活に支障がないレベルの最大量で投与をしながら体調の変化に応じて調整して効果が薄まってきたら、併用かTS-1単独に移行が望ましいと感じた

あとがき
膵臓癌を伝えられてから、本やネットで食事について情報を漁ってきたが、食事がとれない人向けの情報が少ない
玄米菜食なんて取り入れたら栄養失調になってすぐに昇天してしまいそうだ
このペースで行くと1月-2月にはお手上げ状態になりそうだ
体重の減少が加速してきたので、体力のある内に少しでも効果が望める抗癌剤の投与を済ませて体を慣らしたい

腫瘍マーカー値と体調は比例しており、スタートが悪すぎてハードモード過ぎるorz
疲労が全くとれず、体の回復より問題の対処に精一杯で、ダメージが蓄積されているように感じる
いつも前向きな心も、たまには後ろ向きになるけど、体は生きようと常に前向きだ
斜め45度で気合いを入れて、10月から次のステップに移行する
体に合ってQOLが向上して、出社できるようになりますように!!
頑張る('A`)y-~


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2012年9月29日土曜日

添加剤を決めた / FOLFIRINOX(フォルフィリノックス) + α

日々の体調と体重の変化を見ていると、若さを武器に挑める時間が残り少ない事が明白になってきた。
直近の造影CTで転移は見受けられなかった事と、体に感じる変化と違和感を考えると、この辺りで動かないと取り返しがつかなくなると判断した。

色々と体験してみて、抗癌剤の必要性と、副作用の辛さは理解したが、抗癌剤(標準治療)についてのネガティブな意見は変わらない。
膵臓癌に対して日本国内で承認されている抗癌剤は、ジェムザール、TS-1、タルセバの3種類しか無い。
どんな組み合わせでも、生存期間中央値は約6カ月程で、癌の縮小効果もたいして見込めない。
健康状態が良く、癌をなぶり殺すつもりで付き合えるのならいいのだが、私はスタートが悪すぎたので次のステップに移る事にした。

ジェムザール、TS-1共に耐性がついていない事と、付き合い方も十分にわかったので、後の延命する盾として退ける。
武器に、ジェムザール+アブラキサンを予定していたが、時間の猶予が無いので見送る事にした。
生存期間中央値約11カ月、縮小も少しは期待でき、少しは肝臓に負担がかからなさそうなFOLFIRINOXを選択した。
補助として血管新生阻害薬 - アバスチンの併用(FOLFIRINOX2回につき1回)を決めた。
膵臓癌には未承認の為、臨床試験か自由診療での投与となる。
(臨床試験に興味の有る方は、パンキャンジャパンで検索してください。)
2012年10月1日より投与開始予定。
問題が起きなければ、2週間毎の投薬を3カ月続けて造影CTを撮る予定だ。

早く承認されて、マネジメントができる状況で、ファーストラインとして多数の人が選択できる事を願う。
国内で投与を受けた膵臓癌患者の声はネットでは見当たらない。
FOLFOXとFOLFIRIを+したFOLFIRINOX(5-FU+ロイコボリン+イリノテカン+オキサリプラチン)+アバスチンが効く事を願い、座して死を待つよりも、一縷の可能性を求めて、人体実験はじめるよーヽ(^o^)丿

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満月

2012年9月30日は中秋の名月です。
今は29日AM2:15、東京の月はとても綺麗です。
29日PM23:59に更新予約をしていたけど、天気が悪くなりそうなのでフライングします。

新月は始まり、満月は完了。
新月に目標を設定して、満月に振り返ると、それだけで日々の大切さを感じる事ができます。
#完了を開放と置き換え、抱えている悩みからの開放を満月に祈ると願いが叶うとも言われています。
Tumblrから引用:月の光は記憶を消してしまう

上弦から満月に変化する時は、口にいれる物の吸収率があがるそうです。
あまり食事がとれない癌患者の皆様、ここぞとばかりに美味しい物を食べて栄養を吸収しましょう。
ここ数日の食生活を振り返ってみると、心当たりはないでしょうか?
頭に情報があるだけで、本当に色々と食べてしまうものです。

また、満月は人の神経を活性化させると言います。
闘病生活やプライベートで疲れた皆様、イライラしていませんか?
そんな時は、一休さんに習って、慌てず一休み。

聞いた事はあるけど、曲名はわからない。
そんな名曲を紹介したいと思います。
心を落ち着かせて、秋の夜長を楽しみましょう。

Clair de lune / Debbusy "月の光" ドビュッシー


・・・・・・・・

この場を拝借。
誕生日おめでとう。
一年の幸せと、来年も同じ次元で、月が綺麗だね、と伝えられる事を心から願います。
お互い頑張ろう。
絶対に先に一人にしない。

2012年9月18日火曜日

2回目のTS-1


血液検査の結果は、横這いだが多少は改善がみられた。
ロキソニンの服用を休止した事と経過を添えて、TS-1以外の薬を服用していない事を伝える。
TS-1を服用する事による注意項目は良好だが、感染症に気をつけねばと気を引き締めた。
TS-1は2週服用、1週休薬のサイクルに決定した。

前回伝えた肝臓付近に感じる悩みで、他の病院を受診した事を伝える。
検査内容と治療内容と、CTについて尋ねられる。
造影CTを撮った事を伝えると苦笑いをされながら、是非とも見たいのでデータを借りてきて頂けないか、と問われたので快諾した。
大病院ならではの医師が抱えている葛藤を説明される。
医師は手助けをしてくれる存在という事は十分に理解しています。
ありがとう先生。

解決していない課題は山積みで残っているが、このペースならチャンスを掴めそうだ。


/
2012.09.16(日)AM
前日の夜に妻からお誘いがあり、永田町のオフィス街にある、山王日枝神社に行ってきた。
病院と出勤以外の用事で出掛けるのは久しぶりだ。

新しい門出の花婿と花嫁の緊張しながらも幸せそうな表情を見て、7年前に同じ場所で式を挙げた時の事を思い起こす。
あなたなら大丈夫だからと信じて支え合える、私達のような関係を築けるといいね。
大太鼓で始まる雅楽は心に響き、束の間の安息を与えてくれた。

四十五円を賽銭箱に投げ入れ、チャンスに巡り合い、病気が治り、平穏の日々が戻るように祈る。
病気を抱える皆様と支えるご家族様にも、始終御縁がありますように。


























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2012年9月16日日曜日

皆様、ありがとうございますver1.2

応援クリック、ありがとうございます!!
皆様の御心はしっかりと数字で現れています!!
感謝です!!
ブログ村の私のアイコンをクリックして、→ランキングポイントを見るから確認する事ができます。
凄く嬉しかったので記念に最近の推移を残しておきたいと思います。


先日、お礼の記事を掲載した際、次回更新時に削除する旨を残して更新時に削除しましたが、題名だけ一人歩きする事態になってしまい、疑念を抱いた方もいらっしゃると思います。大変失礼致しました。
その内容は、応援クリックありがとう!取り急ぎお礼だけだけど、チャレンジしたい事がまとまったらアップします。次の更新時に、この記事は削除します。といったものです。
拙い文章で、面白みのない内容ですが、私の記録にお付き合い頂きましてありがとうございます。

健康時の1/3程しか回らない頭で試行錯誤していますが、まだ資料を集め始めたばかりで、何をするべきか、どういうアプローチで攻めるか、同調してくれる方を集める為の整合性のある考え方もまとまっていません。
取り急ぎランキングを上げて、行動を起こす時に人が集まりやすい状況を作りたいと思い、皆様に応援クリックをお願いしています。(ブログ村は、該当ブログからブログ村にアクセスしたポイントでランキングが決まります)
これを前提に、チャレンジしたいと思った事を説明します。

すい臓がんのカテゴリー内のとある記事が発端でした。
その内容はあまりにも現実離れした考えで、すい臓がんになって悩み続けて最後は豆腐に頭をぶつけて氏ねと思い、ムカムカして自分ができる事が無いかを考えました。
その方は記事を引っ張ってきているだけのようで、その方を責めている訳ではありません。
きっかけを作ってくれた事に感謝しています。

膵臓癌とわかるまでは検査漬けで懐が寂しくなっていき、いざ膵臓癌というものを伝えられて思った事は、がん保険に入っていないけど治療を続けていけるのか、という事でした。
医療機関が標準ラインとして勧める治療が幾らかかるか調べましたが、実際にやってみないとわからないなと感じる結果でした。
そして、経済的な理由で治療を断念せざるを得ない人達が多い事を知りました。
私の場合だと、ジェムザールの投与を受けていた時の1クールの費用(1カ月)は、治療費15,000円程+交通費1,000円+駐車場代1,500円*月3回+CT10,000円=62,500円+燃料代等の諸経費です。
生存競争に少しでも残る場合は、これに+αの高額な治療も検討していかねばなりません。
ステント手術等が必要になれば、これにプラスした高額な医療費がかかってきます。
抗癌剤や先進医療は受けない、と裸一貫で立ち向かう強い心を持つ人はそうそういないでしょう。
健康な方でブログを読んでくれている方もいらっしゃると思いますが、体調不良を抱えた中でこの金額を簡単に払い続ける事ができるか一考してみてください。

生活保護、それに付随する救済制度がありますが、各々のバックボーンもあり万人が利用できるものではありません。
治験に参加する事も選択肢の一つですが、これも万人が利用できるものではありません。
高額医療助成制度等がありますが、これは月の医療費が一定の額に達しないと存在意義を発揮しません。
障害年金の支給を受ける為には、定められた年数を支払い続けている事が条件になります。*
今現在、経済的な理由による治療の断念に直面している方、クレジットカードや金融機関の融資を使い、自転車操業で治療を受けている方も多数おられる事でしょう。
独り身の方、天涯孤独の方の心情を考えると言葉が出ません。
ここまでは、積極的に認めたくない事ですが、安価な民間保険も多数存在していますし、自己責任という言葉を投げられても大きな声で反発する事はできません。財政問題、先に抱える超高齢化問題、少子化問題があり、改善の要求は難しいです。
医療が進歩する事を願い、次世代の課題として頑張ってもらうしかありません。


これでも日本の医療制度はとても恵まれています。
他国の保険制度を知ると、命に対しての平等は無いのかと考えさせられる程です。
抗癌剤治療に対しての疑問、それによる別のアプローチ法として、代替療法にシフトしつつもあるようです。
抗癌剤の作用や副作用を考えると、経済的な理由と体力の問題で、こちらに移行する事も検討せねばなりません。
代替療法は様々なものがあり、値段もピンきりです。
しかし、どちらにせよ結果を出す為には、体のどこに問題があり、どう向きあえば良いのか、現状の把握が必要になります。
これは、知る権利が尊重される事と、知った結果を生かす為にどうアプローチすべきか補助をする制度が必要になります。

知るという事、知の欲求は、人に気付きと活力を与え、活性化をさせるものだと思います。
これについてのバックアップは、現在の日本には、今調べている範囲では存在しません。
自由主義を唱える現代の、機会の平等が尊重されていない事に気付きました。

私の好きな言葉に、惻隠の情があります。
相手の心を知り、思い、考える。こんなに深くて良い言葉はありません。
代償なくとも手を差し伸べる心は、先の震災で皆様も大いに感じたものだと思います。
これは、日本国民の根底にある良心といっても過言ではないものだと思います。
これを起爆剤として、上記のバックアップを形に出来ないかチャレンジしたいと思いました。

長々となりましたが、行動に移ってもすぐに改善されないでしょう。
私の命の有効期限内に達成できるかもわかりません。
しかし、先の原発事故や、高齢化にともなう癌患者の増加、他にも様々な要因で、次世代の若者達がぶち当たる大きな問題になる事は間違いありません。
きっと今動いておけば、後世の足掛けになり大きく飛躍するはずです。

こど○チャレンジの玩具を娘に与えていますが、それで遊び学んで、日々成長して元気を与えてくれます。
私もあやかって一緒に成長して元気になりたい!!
題して、おとなチャレンジ・プロジェクト!!


先に述べておきますが、信仰する宗教、支持政党、所属する団体はありません。
一人で行動を起こす、資金、続ける元気、余裕はありません。
でも、もし自分に何かあったら、子供が胸を張れる物を残したい!!!
これから資料を用意して、自分が何をしたいかをまとめて、皆様に再度訴えたいと思います。
頑張りたいと思いますので、今後コミュニティを作成した時に、気に掛けて頂ける方は是非ご参加をお願い致します。


/
2012.09.19(水) 追記

皆様、応援クリックありがとうございます。
反響に驚いてしまいました。
力強い基盤を築く事ができました事を、心より感謝致します。
すい臓がんカテゴリーに関わる皆様方、チャンスを与えてくれてありがとう!!!


障害年金に関する項目が抜けていたので追記します。
追記したものは文章の最後に*を付けておきます。

闘病ブログで活動費や生活費の一部を捻出している方もいらっしゃると思います。
悪戯にランクをあげる事はせず、そちらを最優先にすべきと考えました。
今後は記事を読んで応援したいと思って頂ければクリックして頂けると幸いです。

ご協力ありがとうございました!!


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2012年9月15日土曜日

痛み、食事、睡眠について(9月上旬)

食生活は肉と油を除いた、通常食が主流になってきた
生魚を異常に欲するようになる
水分摂取量は今迄と変わらずアクエリアス中心だが、特に意識する事がなくなった
抗癌剤をスキップしだしてから体調は激変を始め、食事量は女性の一人前を採れる程に改善したが、意識して腹6分に抑えている
体重の減少は完全に止まり、サポートラインをキープしている
ジェムザールのスキップが始まってから、抗癌剤による細胞破壊?による焼けるような痛みが半端無く、抗癌剤により抑えられた痛みが出て、気が狂いそうになる事が続いた
その修復過程?の倦怠感が酷かった
痛み→発熱(37.6~38.2)のサイクルを3時間毎に繰り返す
オキシコンチンを処方された日に、晩・朝・晩と続けて飲むが、便秘が酷く腹の不快感と伴う痛みが酷かった
便秘を解決する為に一度下剤を飲み、オキシコンチンは存在しない事にして、オキノームで凌ぐ
夜中に便が原因の腹痛で起きると、奥の手の塩水を作って飲む→劇的に改善で凌ぐ
一度寝ると痛みで目が覚める事はないが、頻尿は変わらずで、トイレに行く際に下記に悩まされる

寝起き・椅子から立ち上がったりの急のつく動作時に、貧血で倒れそうになる事が多く、肝臓付近に激痛が走る
貧血の為か気付いたら倒れている事が一度あり、前後の記憶があいまいだった
激痛は呼吸が止まり刺されるようなもので、体を伸ばすと引っ張られる感が伴う(癒着しているのか??)
意識しないで歩くとふらついている
尿の色は、オロナミンCのような黄色が続いていたが、ジェムザール1クール終了後から、寝起きは濃い赤茶色、日中は薄い赤茶色、水分を多く摂るとオロナミンCのような色だ
A-LPの数値をグラフ化すると尿の色や痛みの度合いは比例するが、細かな経過を含めて考察すると一概に言えない
肝臓、胆道の障害のある方の情報を読み漁ると、自分に近い症例が数点見つかる(何故か海外に多い)


腫瘍マーカーが高値から急降下して、生活の質は急上昇している(私はCA19-9がガイドになるのか?)
排便は良好、痛みも我慢できる程度になった
9/9から体調が激変して向上を続けているが、上記の肝臓付近の問題に命の危険を感じだす
他の方の経過と比べると、肝臓付近の問題以外の痛みや不快感などは逆行しているように感じる
それぞれの対処法を早急にまとめて役立ちたい

ジェムザールが抜けて体も元に戻り始めたのか、耐える事ができる痛みに変わったので、痛み止めは9/3から服用していない
オキシコンチンは、処方された日の晩から3回服用して飲むのをやめた
炎症止めとしてロキソニンを服用しているが、肝臓への負担を考えて本日から休止
念の為に春ウコンは9/10から休止

TS-1の服用を開始して2日目だが、服用を始めた事による問題や大きな変化は今のところ変化は感じない
発熱しても37度台前半をキープしており、体温の上昇は緩やかになった
作用はあるようなので少し安心しているが、武器にはならない予感がするので、別のアプローチを探る為に動き出す

2012年9月13日木曜日

どん底に突き落としてくれた医師に救いを求めた

行動第一弾。
体に抱えている問題を潰す為に行動に移る。

ジェムザール投与前から認識している肝臓の違和感だが、痛みと日々の症状に自分では対処しきれなくなってきた。
先日の診察で解決の兆しが見えなく、日々悪化する一方の状態に先手を打つべく、私をどん底に突き落としてくれた信頼できる医師を尋ねた。

開口一番の手術できましたか?の問いに、
この病院の判断と同じで手術はできなかった。
今は手術に持ち込む為という名目で、抗癌剤の投与を受けている。
単純CTを昨日撮り、転移はないようだが、大きさは変わっていないと診断された旨を伝えた。

残念そうな表情で、体調も良くなっているようだが、今日は何の為に来たのか?の問いに、
紹介された病院に症状を伝えても優位性の違いの為か、こちらの望むペースで対応してもらえない。
事後処置では必ず問題が生じるので先手を打ちたい。
用意した資料を見ながら、ジェムザールの投与回数とTS-1への切り替えへの経緯、腫瘍マーカー値の推移、尿、便の状態、肝臓の状態、体で起こっている細かな事を伝え、AL-P・GOT・GPTの推移から予想される胆管と肝臓の障害について解決したいと伝えた。
自分でこれ以上は対処できないので助けて欲しいと言うと、私にできる事なら何でも協力しますと力強くこたえてくれた。

尿検と血液検査をすぐにやりましょう、単純CTなら今日できるけどどうする?との問いに、昨日は単純CTでの判断だったので、造影でお願いしたいと伝えると、明日の午後に予約を入れてくれた。
診断は1週間後なのでカンファレンスを行うのだろう。

他にも色々と話したが、私より強気でイケイケな医師に少し胸キュンしてしまった。
帰り際に、少し不安そうな表情で、確か小さいお子さんいたよねと尋ねられたが、9カ月になりましたとこたえても話題は続かなかった。その真意は??。。。

2012年9月12日水曜日

診察 / TS-1スタート

血液検査を受けて昼食をとる。
ナンにタンドリーチキンをはさんだ物と、ロイヤルミルクティーをチョイスした。久しぶりに外食で肉食を選び相方と完食した。
ランチの相方は鳩。一人でいると色々なものが寄ってくるのは相変わらず。せっかくランチをご一緒するなら女性がいいのに。
指までつついてくるいやしい奴で、しつこいので怒っていたら、離れた所に座っている老夫婦に笑われた。恥ずかしい。



単純CTの結果は、転移は見当たらなかったが、腫瘍の大きさは変わらずの残念な結果だった。
血液検査の結果は、肝臓の数値以外は大きな問題は無かった。
腫瘍マーカーは爆下げだ。
前回の診察時の内容と変わらず、今はAL-Pに重きをおいていて、肝機能障害が起こる事を懸念しており、このままジェムザールを使用する事も可能だが、取り返しのつかない事態になる事が予想される。そうなると元も子もないので、ジェムザールは一旦休止して、通常より少なめのTS-1の服用を提案される。

何点か質問をしたが、私が懸念している事は、副作用で肝障害が出て、どちらも投薬できなくなる恐れがあるかについてだ。
これについては、500人程の経過をみてきたが、ジェムザールとTS1のどちらかに副作用が強く出て切り替えをする人はいる。どちらも副作用が強く出て投薬できない人は今の所ゼロという意見を頂いた。

しかし、TS-1の副作用で肝機能低下も表記されており、今の最重要課題なので、肝臓の痛み、尿の色と現在抱えている悩みを伝えた。
AL-P、GOT、GPTの推移をグラフで見ると物理的に対応すれば問題は解決できそうと思うのだが、一週間の経過観察となった。
医療機関による優位性もあり、判断の難しい所で簡単に処置できない事は重々承知している。
先生には何だか申し訳ないと思うが、一般療法では対処しきれず、痛み止めもタイミングが合わない上に、肝臓が破裂しそうな程に腫れて動けない事もあるので、じっと待っていられるような問題ではないのだ。。
何事も先手を打つ事が優位に立たせてくれる。
できれば一箇所で全ての治療をしてデータを残したいが、予定通り行動に移り、明日に予約をして相談に行く事にした。
結果は報告するので許してください。

TS-1を朝25mg*2錠、晩 25mg*2錠の処方をされた。
夕食後(通常より少なめ)にTS-1を服用した。
45分程後にシャワーを浴びようと思って動くと、吐き気と腹の調子が悪くなりそうな動きを感じる。
シャワー時に下を向くと吐きそうになった。
2時間後は特に不具合なく過ごせている。

TS-1 ティーエスワン®総合情報サイト


2012年9月11日火曜日

痛みや不快感への順応、治療方針と医療機関の選定

体調不良の原因が何か理解するまでは、毎朝生きて起きる事に胸を撫で下ろし、生存確認!!と掛け声を出し起き上がっていた。
他者も認める程に痛みに強いはずだが、痛みで痙攣をしたり、気を失いかけたり、涙が出るのは初めての経験だ。
当初は気を抜けば意識は朦朧として、毎晩襲ってくる体中を駆け巡る熱波や、体の中に通り魔でもいるのではないかと思えるような刺されたり殴り付けられるような痛み、毎日の突発的な高熱、食欲はあるのに量を食べる事ができないジレンマ、赤茶色の尿の色から想像される胆管の詰まりや肝障害、痛み止めを服用する事による便秘から派生する様々な症状、頭痛や腰痛と不快感のオンパレードで今までの生活が一変してしまい、せめて健康な時の体調に近付けようとする退屈しない毎日を送っている。

初端から高い数値を叩きだすCA19-9は私を悩ませる。
痛みの度合いを可視化して誰かと比べる事はできず、同じ病気を患う方々の症状と比べても同感できるだけで、痛みや倦怠感についてもベクトルが違うのではないかとさえ思うほどに辛く、他者のマーカー値の報告を見ても、自分がどんなレベルにいるのか検討がつかない。
昔から多数派の中に身を置く事が少なかった事もあり、病気になっても一人で悩み成長していかねばならないのかと頭を抱えている。

私はかなり楽観的だが、失敗の許されない課題に取り組む時は、何度もチェックを重ねて完璧にクリアしないと気が済まない性格をしている。この性格が災いしてか、痛みで意識が無くなりそうな時を省き、痛みの理由と発生源がどこなのかを自分が理解する迄は痛み止めを飲まないという方針をとっている。
医療関係者は痛みを我慢する必要はなく、痛み止めを飲んでQOLを上げる方が大事だと説くが納得できない。様々な症状を抱えてスタートした私に対し、症状を訴えても原因を突き止めようともせず、痛み止めを飲んで現実逃避(問題の先送り)をさせるという事は、当事者からすれば無責任極まりない行為としか受け止められないし、メカニズムを見ても体を不活性化させてしまうだけだろう。
しかし、痛みに慣れないうちは、安易に痛み止めを飲んで痛みをとっても原発がどこかわからない故の心痛が残るという事があり軽い鬱状態に陥る事があった。
今は臓器の場所から役割まで頭に叩きこんだので、以前と比べると1/5程の時間で対処できるようになった。
こうやって癌というものに順応して当たり前の存在になり、拒否する事から共存する事へ意識が変わっていくのだろうか。そんなのはまっぴらごめんだ。

私が辿り着いた薬を飲まずに痛みや不快感を和らげる方法を残したいと思う。臓器の位置を確認→役割を確認→どの機能が低下すると症状が起きるのかを確認→体の不調を見つめる→痛みや不快感がある場所は想定した原発部分を擦ったり押してみる→ビンゴしていれば揺すって振動を与えてみる→詰まりは解消される場合がある→解消できなければ跳ねたりして体全体を揺すってみる→解消できなければ痛み止めや薬を飲み、課題は頭ががはっきりしてからクリアしていく過程を踏んでいる。
私にとって一番効果的なのは、自分の好きなリズムに合わせて体を振動させながら揺らす事だ。
一人の時は好きな音楽をかけて踊り狂っている。
どう踊っていいかわからない方もいらっしゃると思いますが、膝を上下に小さく動かし上半身まで振動させ、腕をリズムに合わせて左右に降るだけです。リズムにのって気持ちが上がってくれば、両手を下に強くおろしたり、両手を上に突き上げ飛ぶようなイメージをしてください。慣れてくれば体は自然と自分が気持ちの良い動きをしだすでしょう。
この振動を与えるという事は様々な症状を軽減できる場合が多いので、悩んでいる方はチャレンジしてみてください。
気持ちが上がる音楽が手元に無い方は、右袖のリンクから、MIXSELEKTAにアクセスして心地良い音を探してみてください。
15分もリズムにのっていれば汗をかいて、体が活性化するし馬鹿馬鹿しくなって痛みが軽減されますよ!!


次に、治療方針をどうするかを考えた。
自分の免疫力で癌が消滅してくれる事が一番の望みだが、そう事がうまく運ばないのは世の常だろう。
治療中に行き詰って右往左往するような事は絶対にしたくない。
不安は免疫力を下げる上に、癌に対して最高のご馳走を用意するようなものだ。
大和男児なら一度腹をくくったら最後までやり通し、行き詰まれば腹を据えるべしだ。

治療方針を考えるにあたり、最大の武器は知識と考えた。
無駄に知識を蓄えるだけでなく、価値観を共有する為の賛否両論の意見、情報を精査する力も必要になる。
経験に勝るものは無いが、医療に従事ている訳ではないので、この部分は医師に頼らないといけない。
しかし、不調を訴えても100%対応できる医師はいないし、患者の声に多く応えられる名医と言われる方に出会えるチャンスや、遠くまで足を運ぶ元気は無いに等しい。
下記に理由を述べるが、医師は、医療機器を扱えて、薬が処方できる、手助けをしてくれる、程度の存在と思っておいた方が良いと考えた。
まずは血液検査の結果を自分だけで理解できるように役割を頭に叩き込み、関連性や数値の悪化から招く症状などを理解していった。
次に臓器の役割を覚えて、膵臓癌が理由で併発する症状を理解していった。
次に経験不足を補う為に、同病者のネガティブな情報を集めた。
経営学と同じで、先人が失敗した理由を頭に入れておけば、損失が低い段階で余裕を持った方向修正ができるはずと考えた。
死という結果に辿り着いた方の過程を調べて、ターニングポイントの治療方法や変化をリスト化した。
これらの一連により、現実を理解して自分の置かれた状況を受け止め、無謀(無価値)な治療を排除する事ができた。

国内外問わず様々なサイトを読み漁ったが、膵臓癌に対しての情報は横並びだった。
この病気と付き合う為に特に参考にしたサイトを紹介したいと思う。
すい臓がん闘病記(広島 膵臓癌 お気楽闘病記) - だいとうちゃん様
モチベーションを維持する事、手軽に採用できる民間療法を学びました。
膵臓癌と闘う - nob様 - 膵臓がんとは?
膵臓癌を始め、がん治療についての基本を学びました。
ステージIVb告知後の軌跡 - JP様
自分を見つめて治療方針を考える事を学びました。
がん患者のあきらめない診療室 → がんの治療情報 → ■肝、胆、膵臓がん
標準治療以外にも道が残されている事を学びました。
(全てリンクの許可は頂いていない。後生です、許してください。)

私が選んだ治療は、標準治療+生活の質を高めて免疫を活性化+先手を打って血液検査の数値を基準値に近付ける→抗癌剤3クールの投与で手術に持ち込めないのなら、アブラキサン等の効果の見込める未承認薬を含めた抗癌剤の投与、適応するのならサイトカイン療法、様子を見ながらLAK療法を選択した。
現実を受け止め、治す・何とかなる、といった淡い期待はできるだけ抱かないと決めた。
放射線治療については手術する事があれば、術前に当てて欲しいと思う程度だ。
放射線治療を受ける事による弊害や、様々な方の経過を見ると腎臓への負担などを考えると率先して受けたいとは思えない。
様々な治療方法があり、他にはミニ移植と重粒子線がん治療に興味を持ったが、前者は近いうちに話を聞きに行こうと思っている。後者は受けた方の経過を辿っても高額の割に確実性がないので誰かが無料でどうぞと勧めてくれない限り知らなかった事にする。
あわよくばオペに持ち込めればと思っているが、現存する治療では博打にもならない出来レース状態だ。
よって、いかに生き延び続けるかに重きを置いた。
IPS細胞の理論を応用した様々な治療、ホウ素中性子捕捉療法と魅力的な治療が、手が届きそうで届かない位置にぶら下がっている。
エラーのあるソフトウェアにパッチ当てるように、人体のエラーを修正できる時代も目の前だ。
発症が5年遅ければ選択肢の幅が拡がったはずと思うと悔しくてたまらない。
オペに持ち込めなくても、治験などが始まるまでは何とか生き延びたい。

抗癌剤については1回目の投与まで猶予があったので検討を重ねた。
切除不能の膵臓癌に対しては、癌を縮小させてから手術をしましょうと希望を与え、抗癌剤の投与を行う標準治療を勧めてくる。
自分がこのような事態になるまでは抗癌剤=癌を治す薬程度の認識だった。
膵臓癌に対してはジェムザールやTS1を用いての延命治療や緩和が主体であり、標準治療が稀に良く効く人やジェムザールが効いて体調もよい資金に余裕のある人が+αの治療を受ける事で生存競争に少し残る時間が増えるといった印象を受けた。
インターネットで抗癌剤への考え方を検索すると、言葉は悪いが、惰性で受け入れる方、抗癌剤を受けずに流れに身を任せる方の2グループに別れている印象を受けた。
「人生に選択肢は二つあり、必死に生きるか、必死に死ぬか」という言葉がある。
まさにこの選択を迫られている状況において、家族や私を必要としてくれる人に誠実でいたいのであれば、自分が満足な結果を出していない現状を踏まえると、自分の意見を主張する事は許されないと考えた。抗癌剤を受けるか受けないかを考える余地は無いと結論付ける事ができた。
浸潤性、ステージ4と、自分の置かれた身を考えると、体中を駆け巡り飛び散った微小癌細胞に対して抗癌剤無しに膵臓癌に立ち向かうのは無謀の一言に尽きるので、生検の結果を見てその場に流されようという考えを持ち、惰性で治療を受け入れるグループの仲間入りを果たした。
根拠なく自分の意思だけで、抗癌剤を拒否する勇気を持つ方に敬意を表したい。
私が独り身で目標もなければ、よく調べもせず抗癌剤や治療を受けず、その時間と資金で自己免疫を高めるという名目で遊び呆けたかもしれない。
体の不調が胃薬や炎症止め等の投薬でどうにかなっていれば、抗癌剤の投与は引き延ばしていたと思う。
1クール終えてからは、食事も少しずつ増えてきて、今は頑張れば人様並に食べる事ができる。
生存競争に少しでも残る事ができればチャンスに巡り逢えるかもしれない。


次にどこで治療を受けるかを考えた。
幸か不幸か都心に住んでいるので選択肢はある。
風邪や骨折のように医者の言う事を聞いておけば時間が解決してくれる問題ではなく、投薬量から自己免疫の活性まで自分で意識を持たないと解決できないシビアな問題だ。
パターナリズムの考えで接してくる病院と付き合えば命を削られる可能性がある。
時代はインフォームド・コンセントに変わったといえども、今まで接してきた病院やネットで調べた感じでは、口うるさい患者に対しては、自己責任で勝手にしてください、度が過ぎると突き放します、という認識にすり替えられている印象を受け、積極的な治療からは遥か遠ざかっているような印象を受けた。
自己決定権を行使できるか重視する事も必要だが、患者のバックボーンや、医療機関の立場上の問題もありシビアな問題なのだろう。
勤務医程度の知識なら、必死な状態であれば経験以外はすぐに追いつく事ができる。
いかに自分の望む治療を医者に手助けしてもらうかという意識を持てるかがキーポイントだと気付いた。
患者が自己決定権を行使できる=自費診療の医療機関であったり、規模が小さいオーダーメイド治療ができるような有名な医療機関となりがちだが、前者には金銭的な問題が生じるし、後者には患者が殺到していたり得意不得意もあり対応の可否で先を左右される事だろう。
治療方針が合わない、納得できる結果が出ないという理由で、癌難民になって病状が悪化しては元も子もない。
情報を漁っていると、上記のような状態に陥っている方が意外と多く、何とも言えない気持ちになっが。
命は一つ、人生一度きりだ。
結果を他人のせいにする事も後悔する事も意味は無く、初動の選択ミスは許されない。
また、大きな病院は設備が整っているが時間がかかったり小回りがきかず、残された時間を無駄にする可能性もある。
私は、全国規模の総合病院、癌専門病院、未承認薬も扱っている個人病院の3つの病院に関わる事にした。
・総合病院は、大森赤十字病院を選択した。
最近建て替えたばかりという事もあり設備も最新の物で、責任者のポジションに立っている方も新しい病院の為か経歴が素晴らしい方が揃っている。どんな問題をぶつけても全国規模でカンファレンスしてもらえる事もあり、膵臓癌治療で有名な病院ではなく、利便性とメリットに重きを置いた。
・癌専門病院は、がん研有明病院を選択した。
専門の医療機関という事もあり、紹介状を持って挨拶に行った時の説明、カンファレンス結果後の治療方針の説明、もしもの時に間接的安楽死までこなしてくれる緩和ケア病棟まで備えている事もあり、淡い期待を抱かせるような治療を提案してくるような所ではないようなので身を委ねる事にした。
がんセンター、東大も検討したが、評判や方針を見ると自分に合わないと感じた。
・個人病院は、賛否両論があるので名前を伏せる。
最新の抗癌剤治療の発信をしている事と、ネットの賛同者の意見から興味を持った。
1stコンタクトでは、積極的な治療を望む姿勢の患者しか受け入れないといった印象を受けた。
医師の姿勢、患者が抱える問題への対応、看護師の信頼感、何をとっても素晴らしい。
しかし、個人病院という事もあり、上記2つの病院と関わりながらでないと不安が残る面もある。
これは設備の問題なので致し方ない部分だ。
命を預ける病院を選ぶ選択肢があるのであれば、紹介状を書いてもらう前に十分に検討をする事と、よき理解者のいる病院をキープしておく事を強く勧める。


最後になるが、4a以上の膵臓癌という現実を突きつけられて、これからどうするか考える方に、たくさんの方の軸跡を辿り、様々な治療を調べた結果を根拠に3点のアドバイスをしたい。
・医師や妙な情報に左右される事がないように知識を蓄える
・甘い見積りではなく、厳しい見積りで自分に残された寿命を計り、病気以外の問題を早急に明確にして解決する
・最新の治療や抗癌剤などの情報を調べて自分が何をどこまでやりたいかを考え、経済負担を軽減する為に治験や御縁を活用して治療方針を構築して治療を始める

知識を蓄えるうちに、とても辛く厳しい現実に辿り着きますが、逃げる事はできない上に、現実逃避は体が許してくれません。
葛藤は時間が解決してくれます。
果敢に挑み後悔のない道を歩んでください。
幸運を祈ります。

2012年9月9日日曜日

命の有効期限を感じて気持ちを整理した

不運は誰かの頭上に必ず舞い降りるというが、油断していたせいか今回は私だった。
この不運は、知れば知るほどに、私を恐怖のどん底に突き落とした。

この世を去る事に恐怖を感じたのではなく、何もかも中途半端な状態で、問題を山積みにして残してしまう事に恐怖を感じた。
それは悔しいという言葉で括るのが適切だろう。
死というものは私にとってあまりに極端で、ここに自分の身を置いてはじめて、視野が拡がり、当たり前に存在してきた大気の美しさ、自然の偉大さ、この世界の居心地の良さ、苦痛や心痛を感じる事無く過ごした日々の有り難さを感じ、本当に大事な物が何かを考えることができた。

膵臓癌の疑いを伝えられてからの数日は頭の中を様々な事が過ぎり、一人では受け止めきれず、辛く悲しく泣きそうになってしまう夜もあった。生き残る術が明確化されていない現実を知り、誰かに救いを求めて巻き込んだとしても不幸を増産するだけで解決する訳でもなく、私の気持ちはゆっくりと底へ落ちていった。
パラシュート代わりになったのは先に述べた悔しさの一言に尽きる。
底に叩きつけられ、タナトフォビアを感じ続けるような事態にならなかった事は救いだ。

どん底に落ちれば、そこに居座るか、這い上がるかを選ぶだけだ。
迷うこと無く後者を選択して、生き残る為に必要な条件を探そうと先駆者のブログを読み漁った。
そこから得られたもので重要な事は、自分にマッチする治療に辿りつく事が前提なのは勿論だが、メンタルヘルスが寿命に大きく関わり、自分で考えて行動を起こさない場合は、1-2年でこの世を去る場合が殆どで、弱気になって死を迎える事を考えたり、自己決定権を尊重しない医者を信頼しきって身を任せる場合はそれが加速するという事だ。

生存競争に打ち勝つ為に何を活力剤にするかを考えだし、目標を立てる事により自分が今から何をするべきかを整理して、すぐにやるべき事を考えた。
たまに憎たらしくてどうにかしてやりたいけど、私を一殺にした笑顔を持つ妻を不安にさせない為にどう振る舞っていくのか、できるだけ切る焼く等をせず、体を元に戻す為に原因をみつけて叩いていく事、その為に情報を精査して妙な情報に惑わされずに整合性のある治療を行なっていく事とした。

次に、何を目標にして生きていくかを明確にしようと考えた。
やっとつかまり立ちができるようになった我が子だが、手を差し伸べると何も疑う事なく満面の笑みで両手を離して私に身を任せてくれる。この信頼に応え小さな手を握り続けて、成長を身をもって感じる事、私を心配してくれる方に、やはりあいつは一筋縄ではいかないと思い知らせる事、経営学の根底を覆し、時代の流れを変えてやろうと目標を立て仕事に打ち込んできた時間を無駄にせずクリアする事、早くに資産を構築して妻と子と遊び呆ける事だ。

目標を立てる事により悔しさや未練がバネになり、例え命の火が消える日が近くだったとしても目標に向かって歩き続けた事に誇りを持つ事ができる。
一応の義務を唱える事で自己を否定する事もしなくてすむだろう。

先に、死というものに恐怖心は無いと述べたが、まだ子供に毛の生えた程度の大人もどきの私は理解していないだけかもしれない。こればかりは死の受け入れ態勢に入り、死に直面しないと真理に辿り着く事はできない。
死と対面した時に私は今のような気持ちでいられるのだろうか、後悔の念でふさぎ込み、毎日隠れてメソメソと泣く日々を過ごすのだろうかと考えただけで、恥ずかしくて少しニヤついてしまう私が今ここにいる。

今までの体調の変化を見ると、命の有効期限が迫ってきている事は明白だ。
幸運に恵まれなければ、足が早いと言われるこの病は、気を抜いた瞬間に死に向かい暴走するだろう。
リスクヘッジの為に緩和ケアまでは問題なく辿り着けるように試算をしたが、自分がそのような状況に陥った姿を想像する事はまだできない。
元から長生きしたいというよりは、早くに目標を達成して、後がどうにかなるなら好き放題にやってお先に宜しくの考えでいたが、それは無責任かつ不誠実であり、奇跡もチャンスも自分が前進しないと掴めないと早々に意識付ける事ができ体調も戻ってきた。

声を大きくして言える事は、今は生に対して貪欲であり、日々その欲求は増幅し続けていて、止める事はできないという事だ。
難解だけど解除できるかもしれない時限爆弾を体に縛りつけられたと思い、有効期限を延長するスパイスを吟味し、日々高くなるハードルの下を颯爽とくぐり抜ける為にタイミングを見計らう毎日だ。


死というものを考える際に役立った一文と、少し元気になれるCMを紹介したいと思います。
少し古い考えで現在の自己の原理とは異なりますが、他者がいるからこそ自分があるという事を述べています。
病気を理由に自分を見失わず、他者の為に生きる義務論を唱える事で、高慢にならず今までと変わらない生活を送る事の大切さに気付く事ができました。
後者はテレビから聞こえるフレーズが気になり検索するとホンダのCMでした。
皆さんが少しでも勇気づけられ、VTECのように寿命がぐんぐん伸びますように。

ハイデガー:
人間のあり方とは、自分が存在する事を理解し、また、それがどういう事かを問うことができる「現存在」である。現存在である人間は、世界に投げ入れられた「世界内存在」であり、世界のなかで他者と関わりながら生きている。だが、同時に、自分を世界に投げ入れることで、自分の可能性を実現していく。それが人間の本来のあり方である。
しかし、人間は他者を気遣い過ぎるあまり、自分を見失い、「ひと」へ退洛してしまう。「ひと」とは、誰でもないもの、つまり、個別的でない、匿名の存在の事である。それは人間の非本来的なあり方である。
それでも、そこから脱する事はできる。人間は自分の存在に対して不安を感じている。それは「死」への不安である。死は、誰かに変わってもらう事はできないもの、自分だけに関わるものである。この死への不安によって、人間は、自分が「死への存在」であり、個別的な存在である事に気付く。そして、人間には、「良心」がある。それは本来的な自己の呼び声である。この良心の呼び声に従って、人間は本来的なあり方を取り戻そうと決意するのである。

ホンダ-CM「負けるもんか(プロダクト編)」:



頑張っていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢は叶う。
そんなのは幻想だ。

たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢は叶わない。

そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。

けれど、それがどうした?
スタートはそこからだ。

新しいことをやれば、必ずしくじる。
腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。

さぁ、昨日までの自分を超えろ。
昨日までのHondaを超えろ。

負けるもんか。

2012,初秋のご挨拶


まだまだ日中は暑さが体に堪える日々ですが、空や風は秋を感じさせてくれる季節になってまいりました。
癌患者の皆様、それを支える家族の皆様、興味本位で覗いてくださる皆様、季節の変わり目ですので、お体を大切になさってくださいね。

8月中に残暑見舞いだけでも更新をしたいと思っていましたが、心身共に優れずルーチンワークをこなすだけのブログになってしまい、アクセスしてくれる方や実際に接する方へのご挨拶が遅れてしまい失礼致しました。

このブログはSEO対策をしていないにも関わらず一日約600人の方にアクセスして頂いています。
検索キーワードやリンク元を見ると、ご本人や家族が同じ病気で藁をもすがる気持ちで情報を探されている方、過去の別れに納得がいかず彷徨っている方、若い私がどのような行動をとるか興味のある方、実際に私と接する方が憶測で私と検討付けて見守ってくださっている方、様々な思いが募った結果だと思い、拙い内容ながらお付き合いしてくださる皆様にこの場でお礼を申し上げます。

スタート時に精神状態やバックボーンを残したいと思っていたのですが、自分の事を話すのが苦手でなかなか更新できませんでした。
大きな岐路に立たされたので自分の胸の内を残していきたいと思います。
今回は現時点まで直面した心の問題、痛みや治療について考えた事を2部に分けて残します。

2012年9月7日金曜日

診察 / ジェムザール + スキップ2(休止!?)

血液検査の結果はジェムザールの投与は可能な範囲だった。
肝臓の数値は前回の休薬のおかげか気にかけて生活をしていた為か多少オーバーしているものの基準値に近くなった。
肝臓の数値が乱高下する理由がジェムザールだとわかって安心した、よく効いているのに勿体無いけど、命を削るような事はしないでジェムザールは一旦休止して伝家の宝刀にしましょうと伝えられる。
来週の血液検査とCTの結果を持ってセカンドライン(TS-1)に移行する事になりそうだ。

ジェムザールの副作用に対して自分で対処しきれない事があり二点の相談をしようと思っていた。
一点は倦怠感と睡眠についてで、前者は気持ちだけではどうにもならず寝ている事しかできない為に時間を無駄にしてしまう事が自分にとって大きなストレスになっていた。後者は肝臓の痛みと肝障害からの弊害で深い眠りにつく事ができず、夜中に目が覚めようものなら肝臓の不快感で2~3時間は眠りにつく事ができない。インターネットで倦怠感との付き合い方を調べても目立った解決策は見当たらない事と痛み止めを飲むことにより多少は開放される事から、他の薬と同様に頼りきる事はしないので向精神薬(アッパー系の薬と睡眠薬)の処方が可能ならお願いしようと考えていた。
もう一点は肝臓が痛み腫れ上がっているような感じと発熱について理由を模索した結果ジェムザールを休薬したいと考えた事だ。
ご縁で付き合う事になった担当医の人柄を見て野暮な事を言わず身を委ねようと思い、ジェムザールに自分が耐える事ができるのか、自分に合うのかもわからず投与を受けた事は自分に責任があるのだが、cytidine deaminaseや付随する項目の検査をどこかで受けてみたいと常々思っていた。
ビジネスにおいてはチャンスがあれば一気に攻めるのが得策とされる事が多いが、投薬に関しては弱から強へと移行した方が心身共にストレスが少なく治療も続けやすいだろう。
また、抗癌剤を受ける為に病院に足を運び、何時間も無駄にして自分を痛めつける時間を待つ事が苦痛で堪らなかった。
元からインフルエンザや風邪にかかりやすく、ジェムザールの作用でこれから免疫の事で頭を悩ませる種が増えるのであればTS1に変更できないかと考えていた。
まさに棚からぼた餅状態で事が運びそうになっている。
今かかっている病院や医師を非難している訳ではなく、とても早いペースで臨機応変に対応してくれている事に感謝している。
(向精神薬については質問を忘れてしまった。。)

ジェムザールが投与できない事と、CTを撮る事の真意は敢えて聞くことはしなかったが、課題が増えて手放しで喜ぶ事はできないけれどジェムザールから開放された喜びで350mlの缶ビールを3分程で空けた。
久しぶりのアルコール!美味い!酔った!体調も悪くならない!早く元気になってまたクラブに行ってボッタクリのジーマを飲みながら音に身を委ねたい!

来週の検査が悪い結果になりませんように。

モノリスLIFE.WEB-ジェムザールとTS-1併用の有効性-進行膵がん