2014年8月30日土曜日

黄疸の経過 - 夏の思い出

黄疸については、同病の方も参考になると思うので残しておく。

8/28も黄疸が引く事は無く、寝起きから脳症のような症状があった為、自力での回復は望めないと判断を下した。
9月は予定が詰まっているので、化学療法を第一優先にしてスケジュールを立てていたが、黄疸を解決しないと投薬はできないだろう、と思いながらも、化学療法を受けている病院へ電話をした。
黄疸が出ているが化学療法を受けられるか?、の問いに対し、解決してから来院するように言われた。
そのまま、がん研に電話をして消化器外来に回してもらい、事情を説明して電話で問診をされた。
今から来院できないか?、と言われたが、諸事情で無理、と言うと、担当医が手術中の為、確認を取って折り返す、と言われた。
40分位で折り返しの連絡があり、去年の手術前に丁寧なやり取りをしてくれた医師からの伝言を伝えられ、翌日できるだけ早く来るように言われ、腫瘍マーカーを含めた採血をお願いして電話を切った。

8/29
所要を済ませて、採血時間に合わせて病院へ向かった。
採血後に消化器外来受付付近に近付くと、看護師が私の名前を呼び歩いていた。
手を上げて合図をすると、大丈夫ですか?具合が悪いようでしたら別室へ案内しますが?、と言われたが、ここで待ちます、と伝えると、何かありましたらすぐに呼んでください、と言われて診察時間を待った。
どうやら医師が気を利かせてくれたようだった。
その後に別の看護師が来て、酸素・血圧・体温を測定して問診があった。
痛みについて聞かれたが、どこが痛いかわからない、今日は痛み止めを飲んでいない、と伝えて、服用している薬を説明すると(;´Д`)のような表情をされた。
同時に痛みレベルを示す表情マークのついた定規のようなものを出されて、どこですか?と聞かれ、わかりません、と率直に答えると再度(;´Д`)のような表情をされた。
わからないものはわからないのだから仕方が無い。
PCを触りながら本を読んで待っていると、予約時間を10分程過ぎた頃にPHSが鳴り、中待合室に入るとすぐに診察室に案内された。
地下Pに居ても呼び出しが届くようにしてくれば楽なのに。
外科の担当医に症状を伝えて近況報告をして、すぐに採血結果を印刷してもらった。
肝臓や胆嚢に関わる数値より先に腫瘍マーカーに目がいった。
腫瘍マーカーのCEACA19-9は、ビリルビン上昇と共に上る事もあると見た記憶があるので、化学療法で抑えこみ程度は出来ている事がわかった事が不幸中の幸いだ。
41-449 42-706 43-250 44-83 45-138
 



医師に飲酒が原因の可能性はあるか?、と確認をしたが飲酒が原因ではない、それ程に肝臓が弱っていれば、この程度の数値におさまらない、多分、肝不全で今頃入院している、と言われた。
OFF会の飲酒が原因であれば、家族の前から行方不明になって、ブログをそっ閉じする所だったぜwwwwwww
CTの予約を入れたり忙しそうな医師を尻目に、採血結果と睨めっこをしながら、問題箇所にマーキングをしていき、頭の中の引き出しを全開にして答えを探した。
肝門の周りに腫瘍が出来て胆管かリンパ節に転移?、等の良からぬ事ばかり考えた。
CTの予約が取れたのですぐに撮って来るように言われ、CT用の問診票と承諾書を渡されて看護師付き添いで移動をした。
画像診断?の受付に行き書類を提出し、中待合室に入るとすぐに呼ばれて撮影となった。
造影剤を入れる針を3回挿しなおして撮影が終わり、小腹が空いたのでコンビニに行こうと思った瞬間にPHSで外科医の元に戻るように指示をされた。

中待合室で待つこと15分。
診察室に通されると医師がCT結果をマウスでタイミングを変えながら見ていた。
立ったまま眺めていると、肝内の胆管がいきなり無くなった事に気付き、閉塞ですか?、と聞くと、肝内胆管の拡張と下部胆管閉塞だね、と言われた。
レポートは?、と聞くと、まだ上がってきていないようだ、と言われたが、ステント留置は避けられないと判断した。
ステント留置の他に切除できる部分があれば一緒にお願いできますか?、と聞くと、入院をして検査をして判断をしましょう。それにしても、肝臓に明らかな転移が無い方が不思議だ、ただ場所が場所だけに転移は覚悟しないとね、と言われて、他にも処置についてゴニョゴニョを話した。

いつから入院をすれば良いですか?、土曜日は夜に予定があるので、出来れば月曜日にお願いしたい、と伝えると、ビリルビン値が高いので肝不全が怖いが食事は採れているから気をつけて頂ければ月曜日でも良いかな?、君なら判断がつくでしょう、と言いながら、ステント留置の処置を出来る日がいつか内科の医師に確認をとり始めた。
結果、内科の都合を優先して、月曜日のステント留置、日曜日入院と決まった。
病室はどうする?、と聞かれて、0円ベッドでお願いします、と言ったが、結局空き部屋が無く、くいさがったものの個室に入る事になった。一泊3万円也。
高すぎるぜ。
娘に絵本を何冊買えるんだ。
その辺の洒落たホテルに泊まれる金額だから、がん研付近のホテルから通院したい位だ(;´Д`)

その後に入院申し込みを済ませて、画像診断のレポートと院内処方でアタラックスを貰い、会社に立ち寄って上司に報告をして連帯保証人欄に記入をして頂いた。
珍しく揚げ物を食べたいと体が欲したので、てんやでがっつり食べて帰宅した。
まだ今の所はグレーだ!!!!!!!


7月下旬頃から体力・気力が回復を始め、同時に去年の手術後から抱えていた酷い下痢も通常の内服薬でコントロールできるようになり、下痢止めとして処方されていた麻薬のアヘンチンキの服用をやめた。
手術後から胆汁のコントロールが上手くできておらず胆汁と胃液の嘔吐を繰り返していたが、数カ所の病院で解決策を探るもこれといった手は無く、ステントを留置する位しか答えがみつからなかった。
アヘンチンキと嘔吐でコントロールができて、一般食を摂れているのであれば急を要す事ではないと判断をしていた。
8月に移り、排便に関してはアヘンチンキの服用が完全に必要が無くなり、下痢は続いているものの、以前のように食べてすぐ排泄するような事は無くなりサイクルができていた。
反して、アヘンチンキの服用をやめると同時に、黄疸の症状が出始めていたが数日で症状が治まるを繰り返していた。
近い内に大きな岐路に立たされそうだ、と感じていた矢先にこれだ。
食事も少しずつ摂取量が増え始め、8月半ばには同年代の男性程は食べられる事ができるようになり、歩く速度も人並みに戻って、やる気満々になったばかりだったのに。。。。。。。
希望の光が見えたと思ったら、また暗いトンネルに再突入だ。
うまくいかねー、はーorz

私は病気を患ってから、持ち前の情報収集力で国内外問わず、自分が対応できる言語であれば、胆膵に関わる治療と軌跡を調べてきた。
世の中には知らなければ良い事もあるというが、私は知りすぎてしまったが故に自分の置かれた状況がどのようなものかわかっているつもりだ。
満塁逆転ホームランを打てるような、幸運に恵まれた人間であれば、このような病を患う事も無かっただろう。
しかし、最後まで希望を捨てず、これからの一連が少しでも良い方向に転ぶ事を願うばかりだ。
体力低下後に、黄疸症状が出て手出しができに状態に陥らなかっただでも儲けものだ。


28日の夜、体中が痛み、痒みと普段の3/4程しか回らない頭で考え事をしながら横になっていると、もう休みたい、と口に出してしまった。
病気を患らった事で、事ある毎に妻に対して言い訳をしているように感じる面もあって、治療内容や心境はブログを通してしか伝えていないに等しい。
私の口から出たこの言葉が、どれだけ彼女を傷付けて不安にさせただろうか、と思っていたが、翌日の病院リアルレポのやり取りではいつもの感じだった。30日にはゴミ捨てに行けと怒られたりと、全く心配無用だw
といっても、彼女の真意を他人の私が汲み取る事はできない。
お互い大人なのだから、今後も自己責任の上で生活を送っていこうと思う。
KY妻対私の攻防戦。


もう少しで夏が終る。
来年も娘とセミの鳴き声を聞いて、セミの抜け殻を拾って彼女につけてからかったり、一緒に花火を見る事ができるように最善を尽くしたい。
下記は夏の思い出の一コマ。
とても不安そうな表情をしているが、後に彼女にとって良い思い出になったようだ。
超穴場・水上花火大会
開場と同時に駐車場に入れば、車の中からでも間近に花火を見ることができる。
会場から1
50m程先で打ち上げているのだろうか。
人が少ない割に、花火の打上数が多い。
販売している飲食物も衛生的。
in8/16
つこさんの前にずっと陣取っていた。
握手をしてもらったり、アナと雪の女王の歌を目の前で聞けてご満悦。
二人で歩いていて、また来ようね、と娘に言われたが、私が半泣きで答えないでいると、大丈夫よ、と言って私のズボンをぎゅっと掴んでいた。
二人で水風船を取ったり夏祭りを楽しみ、良い思い出になった。
甥っ子君も楽しんでいたようでよかった。

kさん、ありがとうございました。

今年、花火を見に行く事ができなかった人にお裾分け。
スマホ動画なので画質が悪し。多分、PCからのみ観覧可能。




娘だけには弱音を吐き続ける情けない駄目親父だが、今迄通り、大丈夫よ、と言い続けてもらい、寝る前は頭や顎を撫で続けてもらえるように、自分の頭と信頼した医療従事者達に身を委ねたいと思う。
何度目かわからないが、無感動の領域に突入して内面的な死滅が再度始まりそうだ。
無関心且つ無感覚になり私自身が体と心を分離する事で、以前と同じようにゲーム感覚でストイックに治療に励み、仕事も感情抜きで淡々と目標をクリアしていこうとするだろう。

人間に戻りたい、と常々思っていたが、私にはその権利すら無いようだ。
上等だ。
心と体と病の三つ巴の勝負、この馬鹿頭で受けてたとうではないか(‘A`)y-~

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検査結果が良い事を願ってくださいorz


/GREAT3 - モナリザ 歌詞





GREAT3- 愛の関係 - モナリザ / Itunes
作詞:片寄明人
作曲:白根賢一
「光をもう一度闇の前で 力いっぱい抱き寄せる
言い訳ばかりの憂鬱なんて 

今夜手放し笑いたい

愛と理想わずかな望み賭け 

どうやって切り抜けよう
恐いなら心に火をつけて踊り明かそう

ほんとの悲しみを知らないで 

何が言えるのだろう
心と体にあった傷が今も痛むか教えて

何もかもが変わってしまったと君は言うけれど
生きることは変わって行くことだ 

恐れずに踊ろう

さよなら 恋しい夏の日
僕に残されてる夏はあと何回?
星空に武者震い

音楽が憂鬱蹴るから 
その欠片くるくる回って歌った
あぁなんて綺麗な声

怒りが体の奥深くで涙いっぱいこらえてる
言い訳ばかりの憂鬱なんて 

今夜手放し踊りたい

ひとりきり迷ってきた道も 

後悔で泣いた日も
振り返る今その意味を知る 心震えた 


さよなら 恋しい夏の日
僕に残されてる夏はあと何回?
星空に武者震い
音楽が憂鬱蹴るから その欠片くるくる回って歌った
あぁなんて綺麗な声

さよなら恋しい夏の日 

音楽が憂鬱蹴るから
あぁなんて綺麗な声

10 件のコメント :

  1. 余命宣告の匿名です。 検査行ったら悪化してました(涙)
    癌患者の家族の立場で言わせてください。
    奥様、hdさんの予想を遙かに超えて、強いですよ。
    そりゃ弱音は心に刺さるし、眠れなかったり涙を流す時もある。
    でもそうやってどんどんどんどん強く、クリアになっていくんです。
    これまで以上に奥様を信頼して、適当に弱音吐きながらhdさんの戦略進めてください。

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    1. 匿名様
      非常に残念です、としか言いようがありませんが、何とかしようと思えば何とかなるかもしれません。
      死んだ気で勝負に出て、延命という勝利を勝ち取ってください。
      私と妻は好きだ惚れたで結婚をした訳ではなく、互いにこの人と生涯を共にしたい、と磁石のようにくっついた感があります。
      私達夫婦は年齢差があり、ごく一般論では片付けられない関係性であるとも思っております。
      私は妻に依存をしておりませんが、妻は私に依存をしているかもしれません。
      これは私達を良く知る者にとっても、大きな問題になる可能性を秘めています。
      私が居なくなればどうにかするしかない事は承知しておりますが、私は男として彼女が今以上に強くならずとも、愛娘と落ち着いて彼女の持ち味を活かした子育てを望んでいます。
      貴方様の言うように、今の所は妻が最強で、正にジャジャ馬で手が付けられませんw
      そんな彼女をいかに悲しませないかが私の今後の大きな課題でもあります。
      コメント欄で幾ら述べても解決はしませんので、黄疸及び他にできる処置が落ち着き次第、
      残す側はどんなレールを引こうとするのか、また逆の立場はどうなのか等を伺いたいので、余命宣告をされて(た)配偶者を持つ者に的を絞ってオフ会の募集をしようと思っています。
      その時に御縁があれば是非参加してください。
      娘には弱音を吐き続けますw
      コメントありがとうございました。

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  2. hdさん こんばんは。
    オフ会では一人手酌でグイグイ飲んでいたのかと思い、その影響で即黄疸が出たのかと感じ、きつい言葉を投げかけてしまいました。ごめんなさい。
    痛み、痒みがあるにも拘わらず、23,24日とほとんど睡眠も摂らずとも何とかしてしまうそのお身体は、まさしく超人です。
    今回もhdさんならセーフになると思います。
    経過良好で退院できます事をお祈りしております。
    一泊3万はキツいですね。
    そちらの方も0円の部屋に移れますようお祈りしております。

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    1. お姉様
      いつもお気遣いをして頂きありがとうございます。
      姉のような母のような妙な感覚を抱いております。
      妻は完全に貴女側の人間で、私から見れば暗黒面のような存在でもありますw
      手酌でグイグイやっていましたが、安酒だったので水のような感じでした。
      お姉様も私と同年齢の時はブイブイ言わせていたかと思います。
      病気を患っていても、若さが全てをクリアしてくれるものです。
      この先は何もかもが低下をする一方なので、ご助言を頂きましたように、体を大事にして慎重かつヤンチャwに生きて行こうと思います。
      一泊3万も払えば、私のお気に入りの部屋に露天風呂付きの食事が旨い宿に泊まる事ができますので、財布のダメージより、心理的ダメージが強く、何故か敗北感を味わっていますw
      病院と交渉をして、あの人は頭がおかしいから特別措置で個室に軟禁、という方向に持っていけるように頑張ります(;´Д`)
      コメントありがとうございました。

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  3. なんだかね、こっちでコメントするのはやらせっぽくて・・・。

    別にラインで連絡取れるわけだし

    ただ、伝えとくね。

    オレの嫁さんが

    「不死身か?」
    とツッコませろ、と言っている。

    以上。

    大目玉

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    1. 大目玉さん
      よく意味がわかりませんw
      LINE、mail、comment、全てインターネットという大きな括りの一部ですから、何も気にしなくて良いと思います。
      私は自分のブログ内で完結できるように、他者のブログにコメントをしないようにしていますので、御用があればlineかコメントを頂ければと思います。
      というか、男同士で密にやり取りをする性癖は持ちあわせていませんwwwwwww
      適当でOKです。
      不死身にはなれそうにありませんが、本当にしつこい奴だった、と言われるように頑張りますw
      コメントありがとうございました。

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  4. hdさん
    オフ会ではお世話になりました。
    頂いた御守りは父の病院のベットサイドにおいてあります。
    ありがとうございました。
    HIFUやった時の個室がやはり三万でした。
    隣のヒルトンに泊まった方が安いと思っていましたwww

    hdさんならこの山も乗り越えれるはずです。
    新潟から応援しています!!

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    1. すずさん
      先日はお会いできて嬉しかったです。
      こちらこそお世話になりました。
      先ほど、近場のホテルの相場を見てびっくりしましたw
      部屋食でコース料理もいけますね(;´Д`)
      個室だと据え膳上げ膳、シャワーもついていて看護師や友人とゴニョゴニョできるので、それも乙かなと思っていますw
      冗談はさておき、貴女様とお父様が一秒でも過ごせる時間が長くなる事を心からお祈りします。
      とにかくマッサージや体を撫でて心理的に楽にして差し上げてください。
      私の場合はそれが湿布などより効く、良い薬になっていました。
      コメントありがとうございました。

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  5. 千葉県さん  です。

    23日は大変お世話になりました。また長文のcommentすみません。
    幾度となく乗り越えて来た山。
    hdさんなら、今回もきっと乗り越え退院されると思っています。
    貴方なら大丈夫。
    頂いたお守りに、更なる願いを込め祈っています。 

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    1. 千葉県さん
      前のコメントに返信致しました。
      今回は自分の力ではどうする事もできず、正にまな板の鯉状態ですが、納得できるまで医師と話して交渉をして、自分が良しとする治療を受けて退院をしようと思っています。
      祈りとコメントありがとうございました。

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