そして、前回の更新時に述べた痒みは、黄疸の症状のように感じていたが間違いないようだ。
酷い黄疸のかゆみを経験した者にしかわからない事だが、正に体中を虫が這いずり回るような症状で、かゆみを通り越して苦痛になり、脳や神経付近に達した時点で発狂しそうになる。
私は我慢強い方だと思うが、全身麻酔で意識を落とすか殺してくれ、と無意識で叫んだそうだ。
昨夜、心筋梗塞のような症状が出た後に、私は死にそうになった。
死を目前に迎えた人が、耐えられない苦痛と緩和の麻薬を味わった後に、凄く幸せそうな表情を浮かべた、という記述をよく見かけたが、自分がそれをこんなに早く味わうとは思わなかった。
当初はフェンタニルの使いすぎで筋肉が緊張した程度だと思っていたが、体が硬直して手足は冷えきり、体中の悪い箇所が全快で痛みを発した。
同時に看護師達は心拍計をつけて、移動式にレントゲン車が来て撮影をし、医師達が様々な処置をしてくれ、耐えろ・頑張れ、という言葉を聞きながら、心拍数が下がっていき体があり得ない早さで硬直をした。
その後はよく覚えていないが、体がバウンドして気付いた時にはフェンタニル等でキマリまくった多幸感一杯のお花畑状態で目が覚めた。
前日と今日の採血結果を比較してわかるように体調は激変した。
11/29 |
11/30-1 |
11/30-2 |
今日はマンモグラフィだけとなったが、どうやらステントを入れた部分が膨張して胆管が詰まっているようだ。
胆管周辺の腫瘍が動脈を圧迫して、弱りきった心臓に悪さを起こしているのかもしれない、という所が今の所見だ。
明日も採血をして改善されないようであれば、閉塞気味の十二指腸からはアクセスできない為、横っ腹に穴を開けて胆汁をドレナージする処置をする予定だ。
これにより大幅に改善されるとは毛頭思わない。
今回入院した目的の一つとしてあった、肝臓付近の主要切除及び胆管のバイパスが成し得なかった事が全ての原因だろう。
このブログを読む人達に私がどれ程の知識を持ち、どのような気持ちで今迄耐えてきたかは想像できないだろう。
私はいつだかに、私は知りすぎた、という言葉を残した。
それは、医学書での勉強、医者友達との意見交換、学会の出席、google先生、同病者や似た病気の方々の軌跡を辿ってきたからこそ、医師と対等に話す事ができて、多少のゴリ押しや駆け引きがあったものの、双方納得した上で治療に取り組む事ができた。
希望等といった甘いものは端から眼中に無く、中途半端な絶望という物が先立った賜物だろう。
これにより怖いもの知らずになり、今迄何だってひるむ事なく、ある意味で楽しんで挑戦できてきた。
化学療法で使える薬がなくなり、今回の入院で私は勝負に出た。
この勝負は私に希望を与えかけた。
絶望しかしらない者が希望を掴みかけた時に、奈落の底へ突き落とされる今は、希望を失う恐怖感が強くなってきた。
何でこう思ったのかタイプしながら考えているが、単純に自分の身体が危険を察知しているのだろう。
私が大嫌いな運任せになるが、ここから這い上がる術はまだ幾つかある。
誰にも結果はわからないが、諦めたらそこでお終いだ。
よって私は諦める事はしない。
今回の絶望・恐怖感・希望等も人間らしくていいじゃない、と思う余裕がまだある。
時間が経つにつれて心が落ち着き、悔しい・何でだ!、という思いが募る。
何度失敗しても心臓が動く限りは、何度でも立ち上がって刃向かい続けるぜ('A`)y-~
上等だYO!!!!!!!
チャレンジしたい事があるので、応援してくれる方はバナークリックをお願いします!